【5.2L V12か2.0L 直4か】ジャガーXJ-Sとロータス・エリート 1970年代のGT 前編

2020.06.06

ウェッジシェイプの本格的な4シーター

空気抵抗の小さい、本格的な4シーター。デザインはモダンなウェッジシェイプ。ライバルモデルより車重は数百kgも軽量で、エンジンは157psを発生し、燃費は14.5km/L。小さな正面面積と高めのギア比によって、160km/hの速度での航続も可能だ。

エリートが搭載する1973ccのツインカムエンジンは、タイプ907と呼ばれ、ジェンセン・ヒーレーにも搭載されたユニット。コーリン・チャップマンが生み出した、バックボーンシャシーにFRPボディというレシピとの相性も良い。

ロータス・エリート(1974年−1982年)
ロータス・エリート(1974年−1982年)

ボディは、チャップマンが開発を進めていたムーンレーカー・ボートの製造方法を取り入れ、ウエストラインを境に上下2分割で成形されている。優れた耐衝撃性構造は、北米や欧州での衝突安全基準も簡単にクリアした。

リアサスペンションは、ドライブシャフトがアッパーリンクも兼ねる設計。距離を重ねると、ディファレンシャルのシールやハブキャリアに不具合が出た。オーナーにとっては、今も悩みのタネだ。

XJ-Sはオプションも少なくモノグレードだったが、エリートは3種類のトリムグレードを用意。 501、502、503に別れ、パワーステアリングかエアコン、その両方の搭載を指定できた。1976年になると、ATを搭載した504も追加されている。

くさび形のエリートは、1982年までに2500台が製造された。その後、エクセルに置き換わる。エクセルはエクラの改良版といえるモデルで、エリートに並ぶ荷室を備えたファストバック・スタイル。個性は強くないものの、エリートより広い支持を得た。

 
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