【華やかに着飾ったカブリオレ】VWカルマン・ギアとルノー・フロリード 前編

2020.07.11

サマリー

同時期に誕生した、VWカルマン・ギアとルノー・フロリードは、カブリオレとして同じ理想を描いたクルマ。カロッツェリアが生み出した美しいボディを持ちつつ、知名度は大きく異る2台を、英国編集部が試乗しました。

もくじ

リアエンジンで2+2のカブリオレ
カルマンギアに触発されたルノー
シャシーにまで手の入ったカルマンギア
忘れ去られたルノー・フロリード
リアエンジンを匂わせないスタイリング

リアエンジンで2+2のカブリオレ

text:Chris Chilton(クリス・チルトン)
photo:Will Williams(ウィル・ウイリアムズ)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
欧州のファミリーカーをベースに、華やかに仕立て直したモデルを生んでいた、カロッツェリア・ギア社。ベロアやウッドパネルに頼ることなく、モータースポーツでの活躍や歴史を上手に活用していた。

フィアットやアルファ・ロメオ、ランチアへ、控えめな成り立ちを塗り替える美しいボディを与えていた。新しいスタイリングは、ブランドにとってもプラスに働いた。

フォルクスワーゲン・カルマン・ギア/ルノー・フロリードS
フォルクスワーゲン・カルマン・ギア/ルノー・フロリードS

今回ご紹介するフォルクスワーゲン・カルマン・ギアとルノー・フロリードSは、その仕事でも完璧と呼べる例。ベースは、真面目な作りで手頃な価格の、フォルクスワーゲン・ビートルとルノー・ドーフィンだ。

どちらもリアエンジンで、2+2のキャビンを備えるエレガントなカブリオレ。フォルクスワーゲンやルノーのショールームでは、それまで並ぶことのなかった雰囲気を漂わせる。

最初に誕生したのは、クーペ・ボディのカルマン・ギア。その起源は、フォルクスワーゲンのアイデアではない。

カルマン社とギア社が協働して生み出したモデルで、車名はそのまま、両社の名を冠している。プレゼンテーションを受けたフォルクスワーゲンは、量産化を断れなかった。

ヴィルヘルム・カルマンが立ち上げたカルマン社は、その時すでにフォルクスワーゲン・ビートルのコンバーチブルを製造していた。メーカーとのパートナーシップの強化へも、前向きだった。

 
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