【アルファだけの特別ブレンド】アルファ・ロメオ・ジュリア・スプリントへ試乗 後編

2020.08.03

サマリー

イタリア生まれのスポーツ・サルーン、ジュリアがマイナーチェンジ。部分的にはクラス最高といえないものの、ドライバーへの訴求力はピカイチだとする英国編集部。控えめなスペックのスプリントを、英国の一般道で評価しました。

もくじ

後輪駆動の美点を最大限に引き出す
コーナーを数回曲がればすべてを許せる
違いのわかるアルファだけの特別ブレンド
アルファ・ロメオ・ジュリア・スプリント(英国仕様)のスペック

後輪駆動の美点を最大限に引き出す

アルファ・ロメオ・ジュリア・スプリントのドライビング体験が素晴らしい最大の理由は、駆動力を生んでいるのが後輪だけ、というところ。前輪は、クルマの向きを決めることに徹している。とてもシンプル。

近年は、多くが前輪駆動か四輪駆動になってしまった。たとえ一般的なメカニズムでも、良くできた後輪駆動が持つ、純粋なドライビング体験の爽快さを忘れがちだ。ジュリアは、ジャガーXEほどではないものの、後輪駆動の美点を最大限に引き出している。

アルファ・ロメオ・ジュリア・スプリント(英国仕様)
アルファ・ロメオ・ジュリア・スプリント(英国仕様)

ジュリアを走らせると、プラットフォームがコストを掛けて丁寧に設計されていると感じる。単純に高価なダンパーを採用した乗り味とは異なる、ジュリアならではの感触。しっとりと落ち着いた乗り心地は、そう簡単に実現できることではない。

道路の轍や隆起部分を通過すれば、ボディ剛性の高さが理解できる。足まわりは、控えめな200psの馬力を、決して無駄にすることはない。

そのおかげで、2.0Lの4気筒ターボエンジンは最高出力が240psあると聞いても、疑わないほどに良く走る。同時に高速道路ではとても控えめに回転し、15.9km/Lという優れた燃費でも応えてくれる。

ジュリアはドライバーの気持ちを鼓舞してくれるスポーツ・サルーンだが、評価しにくい部分もある。電動アシストの付くステアリングは、切り始めの反応が極めて過敏だし、路面からの感触はほとんど伝わってこない。

 
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