【待ち焦がれたグランドツアラー】新型フェラーリ・ローマへ試乗 620psの2+2 前編

公開 : 2020.08.08 10:20  更新 : 2021.08.05 08:09

実用的で快適な2+2レイアウト

シートレイアウトは、ポルトフィーノと同じ2+2。インテリアは、大胆な造形を得た上質な設えだ。アウディメルセデスAMGベントレーなどの顧客に対しても、アピールする狙いがある。

あくまでも+2だから、リアシートに座れるのは子供か小柄な大人くらいだが、利便性は良い。機内持ち込み用のスーツケース2個がしまえる、荷室もある。リアシートを倒し、長尺の荷物を積むことすら可能だ。

フェラーリ・ローマ(欧州仕様)
フェラーリ・ローマ(欧州仕様)

シートは柔らかく、乗り降りしやすい。長距離でも快適に座れる。

インフォテインメント・システムは、最新のものが充てがわれている。ハイブリッド・スーパーカー、SF90ストラダーレが搭載する、モニター式のデジタルメーターと縦長のセンターモニターを採用。デュアルモニターによるインターフェイスとなる。

インフォテインメント用は16インチで、ステアリングホイールのスポーク上にあるタッチセンサーで操作できる。ステアリング中心部分のデザインは簡素化され、一部の操作系はステアリングの裏側へ移動。スッキリとした見た目になっている。

ワイパーはスイッチではなく、小さなノブで操作するようになった。より一般的で、扱いやすい。

ただし多くの機能は、物理的なスイッチではなく、タッチセンサーでの操作に置き換わっている。センサーの機能表示が点灯している時間が短く、筆者には少し馴染みにくいものだった。

この続きは後編にて。

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