【BMWとポルシェを超える評価】スープラ vs BMW M2 vs 718ケイマン比較試乗 中編

2020.08.09

サマリー

価格上昇でドイツのプレミアム・ブランドと対峙することになった、トヨタ・スープラ。比較するのは、定評あるBMW M2コンペティションとポルシェ718ケイマンです。スープラは、両車を抑えることが可能なのでしょうか。

もくじ

サウンドと8速ATが足を引っ張る
細いトルクと冴えないアクセルレスポンス
想像以上に素直で楽しいスープラ

サウンドと8速ATが足を引っ張る

text:James Disdale(ジェームス・ディスデイル)
photo:John Bradshaw(ジョン・ブラッドショー)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
力任せに、驚くほどの加速度で突き進むことも造作ないトヨタ・スープラ。低回転域から中回転域にかけては、M2コンペティションに引けを取らないパンチ力を楽しめる。

中間レシオでクロスした8速ATと、切れの良いアクセルレスポンス、マルチリンク・サスペンションが支える力強いトラクションが相乗し、気持ちが高ぶる感覚へ浸れる。それだけに、サウンド面でスープラの輝きが弱いことが残念。

トヨタGRスープラ・プロ/ポルシェ718ケイマンT/BMW M2コンペティション
トヨタGRスープラ・プロ/ポルシェ718ケイマンT/BMW M2コンペティション

レッドゾーンの500rpmほど手前からフェードアウトするものの、エンジンは気持ちよく吹け上がる。それでも、運転中に聞こえてくる音響は、どこか人工的。不快な音ではないが、スープラの成り立ちを考えると、もっとリアルでダイナミックな音色を期待してしまう。

またM2コンペティションに搭載される、BMW M製のS55型直列6気筒ユニットのように、リミットまで刺激的に吹け上がって欲しいことも確か。高回転域での荒々しさと、中毒的なメカニカルノイズが羨ましく思えてしまう。

スープラのトルクコンバーター式ATも、M2のデュアルクラッチATのように、キビキビと動いて欲しいところ。ATとしては充分にスムーズでクイックなシフトアップを披露するが、シフトダウン時はクルマのバランスを崩すかのように、もたつく場面がある。

スープラの8速ATは、純粋なドライバーには受け入れがたいかもしれない。M2のシームレスな変速感や、ケイマンのヒール&トウでのシフトダウンを味わってしまうと特に。

 
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