【BMWとポルシェを超える評価】スープラ vs BMW M2 vs 718ケイマン比較試乗 後編

2020.08.10

サマリー

価格上昇でドイツのプレミアム・ブランドと対峙することになった、トヨタ・スープラ。比較するのは、定評あるBMW M2コンペティションとポルシェ718ケイマンです。スープラは、両車を抑えることが可能なのでしょうか。

もくじ

パワフルなFRとして痛烈なM2
他の追随を許さないシャシー性能
長所も多いが、短所もなくはない
スープラの驚くほどに高い完成度
スポーツ・クーペ 3台のスペック

パワフルなFRとして痛烈なM2

text:James Disdale(ジェームス・ディスデイル)
photo:John Bradshaw(ジョン・ブラッドショー)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
ケイマンほど強力ではないし、低速域でのフィーリングは優れていないものの、トヨタ・スープラはブレーキも良い。ペダル操作に対して効きは漸進的で、力強い制動力を生んでくれる。

大きなトヨタGT86、とは誇張かもしれないが、あながち外れてもいないと思う。現実的な速度域で、ドライバーが夢中になれるクルマであることは間違いない。

ポルシェ718ケイマンT/BMW M2コンペティション
ポルシェ718ケイマンT/BMW M2コンペティション

本域まで攻め込むと、路面の荒れた区間ではスープラの弱点も見えてくる。最もサスペンションが引き締まるスポーツ・モードを選んでも、アダプディブ・ダンパーは垂直方向の激しい入力を処理しきれないようだ。ちなみにドライブモードは、ノーマルとスポーツの2種類のみ。

固定式ダンパーの、BMW M2コンペティションも同様。スープラより少し処理は巧みなものの、M2の場合、重心の高さが顔を見せ始めてしまう。トリッキーな路面では、時折バンプストップにヒットすることもあった。

かといって、M2コンペティションは痛烈でもある。スープラやケイマンでは不可能な走りで、ドライバーを喜ばせてくれる。

56.0kg-mという最大トルクに、短いホイールベース。確かなフロントタイヤのグリップ力と、ソリッドなリアタイヤのトラクション。BMW M2は、ステアリングホイールと同じくらい、アクセルペダルでも操れるのだ。

ドライ路面なら、テールスライドし始めてもクルマの状態は掴みやすい。電子アシストを切り、深いドリフトアングルでコーナーをすり抜ける体験は、ほかの2台を圧倒する。

 
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