【小さなボディに150ps】フォルクスワーゲンTクロス・エボ Rラインへ試乗

公開 : 2020.08.10 10:20

燃費優先で消極的なエンジン

欧州では、販売する新車の平均でCO2排出量を95g/km以下に抑えるという規制が迫っている。この小さなクロスオーバーは148g/kmだから、すでに50%ほど足が出ている状態だ。活発に走らせれば、さらに悪くなる。

そのためか、アクセルペダルを積極的に踏み込まない限り、キックダウンして加速度を上げることには消極的。もちろん、マニュアルモードで自ら段数を選ぶことはできる。

フォルクスワーゲンTクロス  1.5 TSIエボ150 Rライン DSG(英国仕様)
フォルクスワーゲンTクロス 1.5 TSIエボ150 Rライン DSG(英国仕様)

ちなみに筆者は先日、このエンジンにマイルド・ハイブリッドが組み合わされた、最新のアウディA3にも試乗している。低回転域では電気モーターがトルクを加算し、フィーリングが改善されていた。アイドリングストップ時の振る舞いもスムーズだった。

またTクロスでは、114psの1.0Lエンジンが魅力的だったと同僚が話している。検討しているなら、両方試乗した方が良いだろう。

新しいフォード・プーマの方が、ドライビング体験はポジティブ。ボディサイズもTクロスよりやや大きく、デザインも個人によっては惹かれると思う。

フォルクスワーゲンTクロスは、このクラスの中では高級車側に属する。個性的なライバルモデルが多い中で、筆者の好みは別のところにある、というのが本音だ。

フォルクスワーゲンTクロス 1.5 TSIエボ150 Rライン DSG(英国仕様)のスペック

価格:2万7785ポンド(375万円)
全長:4234mm
全幅:1819mm
全高:1573mm
最高速度:199km/h
0-100km/h加速:8.5秒
燃費:15.3km/L
CO2排出量:148g/km
乾燥重量:1330kg
パワートレイン:直列4気筒1498ccターボチャージャー
使用燃料:ガソリン
最高出力:150ps/5000-6000rpm
最大トルク:25.3kg-m/1500-3500rpm
ギアボックス:7速デュアルクラッチ・オートマティック

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