モーターショー

2013.03.06

ラフェラーリ

ジュネーブ・モーターショーで噂されていたエンツォの後継モデルが発表された。異国情緒豊かにラフェラーリ(LaFerrari)とネーミングされたこのモデルは、現在F-1でライバル関係にあるマクラーレンのP1と真正面から対峙するモデルである。

ラフェラーリの名前は、マラネッロによれば伝統的なフェラーリの美徳に、最先端のテクノロジーが融合したことを表すという。

P1とラフェラーリ(F150のコードネームで開発されてきた)の共通点は多い。共に、900bhpを上回るハイブリッド・エンジンを搭載すること。F-1との関係が深いカーボンシャシー・タブを持つこと。そして、共に世界最速のドライバーズ・カーを目指しているということだ。

ちなみに、ラフェラーリの価格は1,300,000ユーロ(1億5800万円)とされる。

但し、違いもある。ラフェラーリはノーマル・アスピレーションの6.3ℓのV12を搭載し、一方、マクラーレンはツインターボの3.8ℓV8を搭載することだ。

パフォーマンスは、0-300km/hに15.5秒と、マクラーレンの17秒よりも1.5秒速い。しかし、フェラーリはその最高速度を発表していない。それはさして重要でないということからだ。一方、マクラーレンは350km/hのトップ・スピードを標榜している。

フェラーリはニュルブルクリンクで7分を切るタイムを持つとしている。また、フェルナンド・アロンソのドライブによって、フィオラノのテストコースで1分19秒をマークしたとしている。

ラフェラーリは、マクラーレンP1の4702mmよりも110mm長く、1992mmより50mmワイドで、1116mmより54mm低い。その重量配分は、リアが59%。これは理想的だとエンジニアは語っている。ホイールベースは2650mm。重心は、エンツォよりも35mm低いという。

ドライビング・ポジションは、フェルナンド・アロンソとフェリッペ・マッサが相談して決めたという。

シャシー・タブはフェラーリのレーシング部門の持つオートクレープで焼かれるカーボンファイバー製で、4つの異なる積層となる。その捻り剛性は、エンツォと比べて27%高いとう。

ラフェラーリのデザインは、ピニンファリーナからのヒントを得ずに、フラビオ・マンゾーニ以下、フェラーリ自身のデザイン・チームが行った。P1よりも角張っているが、風洞実験で精査されたスタイルだ。

ステアリング・ホイール上のスイッチで、5段階に切り替えられるマネッティーノが装備される。ラフェラーリは、速度とその姿勢によって自動的に展開するエアロダイナミクス・ボディを持つ。リア・ウイングやリア・ディフューザーが可動するというものだ。

そのボディ重量は、マクラーレンP1よりも軽い1255kg。これはドライウェイトだ。HY-KERSシステムは140kgをラフェラーリに追加することになる。そのうち62kgのバッテリーはボディのセンターに取り付けられることになる。このHY-KERSはマクラーレンのようにゼロ・エミッションのためのモーターだけで走行するということはできない。

トランスミッションは7速のデュアル・クラッチが装備される。

6262ccのV12エンジンは、789bhp/9250rpm。電気モーターは161bhpを発揮する。合計の出力は950bhpで、トルクは98.9kg-mだ。

ラフェラーリは499台が生産される。そのファースト・デリバリーの日付は発表されていないが、おそらく秋ごろになるはずだ。また、その生産には2年が掛かるとマラネッロはコメントしている。

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