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モーターショー

2017.03.08

レンジローバー・ヴェラール

イヴォークとレンジローバー・スポーツの間に位置し、ポルシェ・マカンの対抗馬となるレンジローバー・ヴェラールが公開された。この第4のレンジローバーは、今までで最も通常のロード・ユースをターゲットとしたモデルでもある。

最もSUVらしくないスタイル

レンジローバー・ヴェラールは、レンジローバー・ファミリーの中にあって最も「乗用車のような」スタイルを持つクルマだとデザイナー、ゲーリー・マクガバンはコメントしている。

ジュネーブ・モーターショーを直前に控えて、ロンドンのスペシャル・イベントで公開されたヴェラールは、同じようなサイズのSUV、ジャガーF-PACEと同じアーキテクチャーを持つモデルだ。レンジローバー・ファミリー内での立ち位置は、イヴォークの上、レンジローバー・スポーツの下になる。それは£44,830(630万円)からという価格にも表れている。

マクガバンによれば、「いままでレンジローバーが送り出してきたモデルのなかで、最も乗用車のようなデザインだが、その一方で能力は非常に高い」という。そして「レンジローバーに新たな顧客を生み出すことになるだろう」と語っている。

1週間前にランドローバーは1枚のプレビュー画像を公開した。クルマを後方から俯瞰した写真だったが、40,000人のユーザーがこの写真に興味があるとし、うち12,000人は英国からの反応だった。

また、そのハイテクなインテリア・デザインは、新たなランドローバーのデザインを告げるものとなるという。

ジャガーF-PACEの兄弟車

2874mmのホイールベースとアルミニウム・アーキテクチャーをジャガーF-PACEと共有するヴェラールだが、その生産もジャガーF-PACEと同様にソリハル工場で行なわれる。但しF-PACEと異なるのは、すべてが4WDモデルとなることだ。

オフロード技術としてはテレイン・レスポンス2が投入される。また渡河性能は650mmを誇る。全長は4800mmと、F-PACEよりも長い。

本格的なオフロード性能を持つヴェラールだが、それでも従来のレンジローバー・ファミリーの中では最もロード・ユースに特化したモデルであるという。

「ミッド・サイズのSUVとして、これまでのどのモデルよりもイナーシャ(惰性)が少ない。つまり機敏でスポーティであるということだ」とビークル・プログラム・ディレクターのデイビッド ・ドゥーディは語っている。

エンジンは6タイプ

ヴェラールに搭載されるエンジンは6タイプ。それぞれ8速のオートマティックが組みわせられる。

ベーシックなディーゼルは、2.0ℓ4気筒ターボのインジニウムで、180psと240psの2つのチューンが用意される。エントリー・レベルのガソリン・エンジンも2.0ℓ4気筒ターボのインジニウムで、パワーは250psだ。このガソリン・インジニウムには、今年の終わりごろまでには300psバージョンも加えられる。

V6エンジンとしては300psのディーゼルと380psのガソリンが設定される。ディーゼルはターボだが、ガソリンはスーパーチャージャーとなる。今回ヴェラールに搭載される中では、唯一ターボチャージャーではないユニットだ。この380psのガソリン・ユニットは、0-96km/h加速5.3秒のパフォーマンスを導き出す。

一方、エントリー・レベルのディーゼルは142g/kmというCO2排出量となる。

また、SVOの手によるスペシャル・バージョンも計画されているようだ。レンジローバー・スポーツSVRや、レンジローバーSVオートバイオグラフィーのようなモデルを考慮しているとマクガバンは語っている。

デザイン言語には変更なし

マクガバンは、ヴェラールのデザインに関して、「デザインのコンパクト化」を成し遂げたとしている。そして、それは、デザインとエンジニアの両方から達成されたことだという。

最もエアロダイナミクスに優れたランドローバーであるヴェラールは、内部的にそのデザインが確定してから3年経つが、初期のデザインからほとんど変更はないという。コンセプト・モデルからほとんど変更がないというのはイヴォークもそうであったようだ。

そのクーペのようなリア・スタイルではあるが、マクガバンによれば、デザイン言語には変更がなかったという。変更というよりも、それはむしろ進化だと語る。

ヴェラールには2つのトリムが用意される。スポーティなRダイナミックと、ラグジュアリーなHSEだ。更に、デビュー年である今年のみ、より豪華な装備を持つ£85,450(1,200万円)のファースト・エディションもリリースする。

新しいインフォテインメント・システムを装備

ヴェラールのインテリアのハイライトは、タッチ・プロ・デュオとよばれる10インチのタッチスクリーンを持つインフォテインメント・システムだ。このインフォテインメント・システムの導入でスイッチ類は最小限になる。その一方で、センター・コンソールの下部には、ギアとテレイン・レスポンス・セレクターのコントロールが収められる。チーフ・デザイナーのケビン・ストライドによれば、インテリア・デザインは、まず最初にこのタッチ・スクリーンありきで作られたという。このスクリーンにできる限りの機能を集約することが課題だったという。

ただし、センター・コンソール下部には、そのタッチ・スクリーンと反対の考え方で、より速いレスポンスが必要とされる操作系は、通常のスイッチギアで構成される。

ライバルよりも実用性は高い

価格帯的にライバルとなるBMW X4、X6や、ポルシェ・マカン、メルセデス・ベンツGLEといったモデルよりも高い実用性を持つのもヴェラールの魅力だ。ブート・スペースは673ℓで、リア・シートは40:20:40の分割可倒式だ。

ストライドによれば、例えスライディング・ルーフ装着車であっても、そのレッグ・スペース、ヘッド・ルームには余裕があるという。また、リアには電動リクライニング機構も付けられる。

数多くのトリムとカラーがヴェラールには用意される。本革をすべて除去し、そのかわりに高級なテキスタイルで飾られるというトリムも設定されている。

技術的なハイライトは、レーザー・スポットライト、ステアリングに付けられたタッチ・パッド、アクティブ・リア・ロッキングe-ディファレンシャル、テールゲート・ジェスチャー・コントロール・オープン機能など。

トルク・ベクタリングはすべてのモデルに標準で、サスペンションはフロントがダブル・ウィッシュボーン、リアがインテグラル・リンクという構成。

エア・スプリングはV6モデルに標準。4気筒モデルではオプションとなる。

サスペンションを固くし、スロットル・レスポンスを向上し、パワー・ステアリングのアシストを減少させるコンフィグラブル・ダイナミクスは、ファースト・エディションでは標準、そしてその他のモデルにオプションとなる。

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