フィスカー、財政難の噂を否定

公開 : 2012.02.25 07:30  更新 : 2017.06.01 00:54

フィスカー・オートモビルの社長、ヘンリック・フィスカーは、同社が米国エネルギー省(DoE)の貸付に関連して財政難に陥っているという事実を否定した。

フィスカーはAutocarのインタビューに、財政的に自給自足ができているとコメントし、彼らの初となるモデル、カルマの販売にとりかかるところだとも述べた。

その次のBMW 5シリーズ・サイズのモデルを製作するというプロジェクト・ニーナに関しては、420億円のDoEの貸付を約束されていたが、158億円しか融資されていないという。

DoEは、大量の貸付をしていた太陽電池パネルのメーカー、ソリンドラが破産した後、共和党の議員がDoEの貸付に反対しているのだという。そして、それは既に「政治的なフットボール」の材料となっているとフィスカーは話した。

ニーナをつくるために、フィスカーはデラウェアの旧GMの工場を買い取った。そのためにフィスカーはDoEの貸付を利用したという。それは2013年の秋に発表するニーナのためのエンジニアリング、デザイン、開発などの資金だったという。ニーナへの資金投入の遅れは、デラウェアで26人の労働者を解雇するしかなかった。

ロサンゼルスでのカルマの発表時に、フィスカーは語った。

「われわれはカルマの販売をはじめたところだ。1日につき25台のカルマをデリバリーしており、昨年12月には80億円の収益があった。もちろん、まだDoEとは交渉はしているが、すでにその資金はニーナを開発するために必ずしも必要な資金ではなくなった。われわれには他のオプションを選ぶこともできるし、答えをだすことを急いでもいない。ニーナのために正しいビジネスをじっくり選択する必要があるだろう。また、DoEからの貸付を早急に返す準備もできている。ブロガーがわれわれの終焉に関して真剣に話しているのは寂しいことだし、もう政治については語りたくない。」

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