ベントレーEXP 9F

2012.03.06

ベントレーEXP 9Fコンセプトは、290km/hの最高速度を持つ150,000ポンド(1,930万円)のSUVだ。

このコンセプトカーは、レンジ・ローバーよりも若干長く低いフォルムを持つが、現在の6.0リッターW12を再設計したエンジンを搭載するため遥かにパワフルである。もちろんW12はフラッグシップモデルで、V8エンジン、あるいはV6ベースのハイブリッドも用意する。

「われわれはこのモデルで頂点を目指す」とベントレーのCEO、ウルフガング・デュルハイマーは言う。「最も高価な、そして最も最速で、最も評判が高いSUVであって欲しい。われわれはレンジ・ローバーや、ポルシェ・カイエン・ターボS、アウディQ7といった上のクラスを狙っている。もちろん、先例がない。しかし、成功すると信じている」。

デュルハイマーは、中国やロシアのような新興成長市場で大きな成功を収めることを示唆しているが、主な市場はフルサイズSUVの故郷であるアメリカであると言う。市場として3,500台から5,000台の生産がこのEXP 9F(情報筋によれば、既に固有名詞が与えられているという)には見込めるという。事実、昨年、ベントレーはミュルサンヌとコンチネンタルの合計で7,000台を販売している。

想像できうる販売台数を、現在の向上で生産することは可能だという。現在は1シフトだが、これを2シフト制にするば、15,000台単位のベントレーを生産できるということだ。

EXP 9Fはウルフガング・デュルハイマーの考えだ。彼が10年前、ツッフェンハウゼンの生産責任者であったときに、彼は、同僚やディーラーと911エンスージァストの反対を押し切ってカイエンをリリースした。そして、今ではポルシェの一番売れているモデルとなった経緯がある。

しかしながら、彼が熱意を惜しみなく注がない限り、その成功は確約されたものとはならないだろう。持続可能な利益を稼ぐために、ベントレーが援助することが不可欠なステップと彼は見ている。同社は、そのデュルハイマーがCEOとなった最初の年にあたる今年、販売が40%上昇しているのだ。

EXP 9Fのコンセプトは昨年7月にはじまった。3週間にわたってスケッチを起こしている段階で、1/43のスケール・モデルも製作された。多くのモデルが造られたが、最終的に2つが選ばれ、フルサイズのモデルが造られた。

「それはあわただしいプログラムだった」とデザイン・ボスのダーク・バン・ブラエクルは言う。「結局、スポーティなモデルを選択することにした」と。

ボディの5mという長さはレンジローバーとほぼ同じ数値だ。しかし、後部のコンパートメントを作るために、ホイールベースは200mm長い。また、そのホイールベースはカイエンよりも150mmも長い。車高と車幅は、レンジローバーとカイエンの間だ。ドライビング・ポジションを見ると、ポルシェよりも100mm高く、レンジローバーよりも30mm低い。

ベントレーのデザイナーは、既存のどんなSUVよりも上質の木と革で作られたEXP 9Fのインテリアを誇りに思っているようだ。「いままでのどのSUVでも成し遂げなかった贅沢さを評価してほしい」とバン・ブラエクル。「ベントレーのオーナーにはなじみ深い、ブルアイ・ベントとオーガン・ストップが使われている」。

W12エンジンは、その小型さゆえにSUVのためには大きな利点となる。更に、ダイレクト・フューエル・インジェクション、シリンダーの処理、フリクションの低減、燃費、Co2排出量といった点で改良を受けている。これに1速がクローラー・ギアとなったZF製の8速オートマチックが組み合わせられる予定だが、エンジニアによればそれは最終決定ではないという。

彼らはベントレーとVWグループのトゥアレグやQ7との「特別な関係」を認めていない。しかし、サスペンション、ステアリング、そしてその他多くのランニング・ギアを共用することは確かだ。

 
最新海外ニュース

人気記事