イタルデザイン・ブリヴィド

公開 : 2012.03.06 17:32  更新 : 2017.06.01 00:54

フォルクスワーゲン・グループが所有するイタルデザイン・ジウジアーロは、4シーター・スポーツをジュネーブ・モーターショーで発表した。プリヴィドーーイタリア語でスリルを表す意味が与えられたモデルだ。

VWグループのランニングギアを使用し、5m近い長さを持つブリヴィドは、2010年にVW傘下に入った有名なイタルデザインの能力を見せびらかすに充分なモデルである。「夢を見ることができて、未来のイメージが与えられる」デザインをブリヴィドは示していると、ジョルジェット・ジウジアーロは言う。

オリジナルのフォルクスワーゲン・ゴルフやシロッコをデザインしたことでも知られるジウジアーロは「これはエコに配慮したスポーツカーを表現するためのスタディだ。とりわけ、素晴らしい技術に裏付けられた極上の快適性を味わえるクルマだ」と付け加えた。

ブリヴィドのドライブトレーンは、355bhp、46.9kg-mのパワー、トルクを持つ3.0リッターV6ガソリン・エンジンと電気モーターで、8速オートマティック・トランスミッションと組み合わせられる。後輪駆動で、最高速度は275km/h、0-100km/h加速は5.8秒、154g/kmのCo2排出量というパフォーマンスを発揮するという。

サイズは4980mm×1960mm×1298mmで、ホイールベースは1910mm。特徴的なのはガルウイング・ドアで、そのドアはフロント・シート、リア・シートの両方の住人がアクセスできるようになっている。プリヴィドがコンセプトカーであるのは、このガルウイング・ドアぐらいなもので、それが普通のドアであればプロダクション・モデルとして生き残れるクルマだとジウジアーロは言う。

広範囲に使用されたガラスが作り出す「ガラス・ドーム」は、視認性を高めている。特に、GTモデルでは、後席のパッセンジャーにとって視界は犠牲にされがちなところだという。また、ドライバーが舗道を直接見ることができるガラスエリアは、駐車を助けることになる。

「本当の意味での4シーター・スポーツカーであり、後席のパッセンジャーにも快適性を与えるクルマだ」とジウジアーロは付け加えた。

他の特徴としては、ステアリング・コラムの上にサイドミラーのイメージを映すカメラ、21インチ・アロイ・ホイール、前後のカーボンファイバー・ボディ、LEDライトなどが挙げられる。

インテリアは、カリフォルニアのフォルクスワーゲン・グループ・エレクトロニクス研究所で開発されている。それは、iPadのドッキングステーションを含む2台のLCDスクリーンで、クルマのすべての情報を映し出すコンソールが与えられている。

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