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2015.01.23

PSA、ハイブリッド・エアの開発を縮小へ

将来有望視されていたハイブリッド・エア・プロジェクトの開発をプジョー・シトロエン(PSA)が、縮小する方針であることが分かった。高額におよぶ開発費用を共同負担できる主要メーカーをプロジェクトに取り込めなかったことが原因である。

PSAの話では開発は継続するものの、180名におよぶ開発チームは縮小するとのこと。

この技術は、惰性走行時やブレーキング時に空気を圧縮して、それを加速時に利用するという方法で、自動車の市街地における燃料消費を40%以上削減できると言われていた。しかし、フランスの報道によると、商業化の見込みが立たなかったらしい。

また、フランスの新聞報道よるとプロジェクト・リーダーのカリム・モカデムがもう3ヶ月以上も前に会社を”平穏に”去っていったということだ。

オートモーティブ・ニュースの問い合わせに対しPSAは、モカデムは開発の第1段階が完了した時点で職を離れることになっていたと反論している。さらにこのプロジェクトを中断する予定はまったくないとも話している。一方で、コンポーネントを供給するボッシュとの共同開発により、2016年に圧縮空気を部分的動力源とする自動車を生み出せると名言するのは避けた。

昨年の10月時点で、ハイブリッド・エア・システムの研究開発費用を共同負担できるパートナーを探していることをPSAは認めていた。この技術をマーケットへ投入するには、高額の費用が必要なためである。

AUTOCARではハイブリッド・エア・システムを搭載したプロトタイプ、プジョー2008をすでに試乗しているが、一方でプジョーは昨年のパリ・モーターショーでその技術を搭載した208を公開している。

シトロエンもまた、C4カクタスにハイブリッド・エア・システムをベースとしたパワートレインを移植し、C4カクタス・エアフロー2Lコンセプトを制作した。

PSAの研究開発部門を率いるジル・ル ボルニュは、このテクノロジーで利益を出すには年産約50万台の生産が不可欠だと話していた。なぜならハイドロリック・モーター、特製ギアボックス、300bar仕様のガスタンクといった他の自動車にはみられないコンポーネントをこのシステムは必要とするからなのだ。

ジルはこう続けた。「自動車メーカーというのは大きな船のようなものですよ。必要な方向転換だと分かっていても、実際に向きを変えるには時間がかかるんです。ハイブリッド・エアを開発する準備はできています。それでも、そのためには大規模な投資が不可欠で、われわれには単独でそれを賄える余裕がないのです。」

 
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