ニュース

2015.03.20

トヨタ・スープラとBMW Z4を共同開発

トヨタとBMWは現在共同で新しいスポーツカーを開発中だが、同じプロジェクトからそれぞれのメーカーで異なるモデルが誕生することになるらしい。トヨタはもちろん噂されているとおり新しいスープラであり、一方BMWは第3世代となるZ4となる。

このミッドサイズのスポーツカーに関する協業は2012年にスタートした。ところが、それ以来、その詳細は漏れてこなかった。しかし、BMWはプロジェクトが “コンセプト・フェーズ” に入ったことを確認し、昨年末にはテクニカルな事前調査段階も正常に完了したことを認めている。また、関係筋の話では、この新しいスープラがトヨタのラインナップに追加されることも確認している。

トヨタ・ヨーロッパの副社長でありプロダクト・プランニングの責任者であるカール・シュリヒトは、ジュネーブ・モーターショーの会場で、「この新しいモデルはGT86の上のポジションとなるモデルで、GT86に変わるモデルではない。GT86にはGT86のミッションがある。」と語った。

トヨタのクラシック・スポーツカーの名前が復活することについても、「セリカのネーミングは本来GT86サイズのモデルのためのものであり、今回復活するスープラの名前こそがフラッグシップ・スポーツカーのメイン・ストリーム・モデルに与えられるべきものだ。」とコメントしている。

もちろん、その価格帯もGT86よりもかなり上になる模様で、ハイテクなパワートレインが与えられる予定だ。昨年AUTOCARが明らかにしたように、この2つのモデルはハイブリッドの4WDで、BMWのガソリン・エンジンとスーパー・コンデンサーに蓄えられた電気を基とするモーターが組み合わせられる。また、そのボディには、BMWがi3やi8、そして次の7シリーズに採用されるカーボンファイバー技術が用いられるという。

トヨタが最近発表したFT-1コンセプトは、スープラのプレビューとも言える存在だ。ちなみに全長4600mmというサイズは、2002年に生産が中止されたスープラと同じサイズである。このサイズは、現行Z4よりもかなり大柄ではあるが、BMWの取締役会のメンバーでありセールス&マーケティングの責任者でもあるイアン・ロバートソンは、2つのモデルそれぞれが異なったスポーツカー市場をターゲットとする可能性があるとコメントしてくれた。

「現在はっきりしていることは、プラットフォームが同じであるということだけだ。2つのモデルが、同じポジションにある必要は全くない。」とも語っていた。実際、プラットフォームは同じでも、まったく異なるターゲットを持つモデルに仕上げることは可能だという。

「すでにコンセプト・モデルは動き始めている。現在、日本人のエンジニアとドイツ人のエンジニアが、それぞれ彼らが望むクルマに仕上げるように日々戦っている最中だ。プラットフォームはスケーラブルで、それぞれ違うホイールベースを持つ。1つのプラットフォームが同じホイールベースであった時代は過去のもので、現在、われわれの開発しているプラットフォームもホイールベースを含めスケーラブルだ。」とロバートソンは語る。

ロバートソンは、生産についての決定は未だ何もされていないという。しかし、彼は同じ工場で生産することを提案しているという。「マーケットがどこにあるのか、そして最大の市場が、トヨタとBMWという2つのメーカーで同じかどうかということを知る必要はあるが、日本の工場で生産するよりも、アメリカあるいはヨーロッパの工場の方が適していると考えている。」と言う。

現時点で、このスポーツカーにはレクサス・ブランドは絡んでいないという。しかし、将来的にまったく関係ないかという問いに関しては否定した。レクサスのヨーロッパの責任者であるアラン・ウィッテンホーベンは、「トヨタとレクサスはいわば “お隣さん” だ。そして、われわれレクサスとトヨタは共に豊田章男をボスとする同じ会社とも言える。現時点ではBMWとレクサスの間に共通したプラットフォームを使用する計画はないが、すべてはトヨタ次第でもある。」とコメントしている。

 
最新海外ニュース

人気コンテンツ