日産 “Z” クロスオーバーが公式にプレビュー

2015.09.08

日産は、新しいクロスオーバー・コンセプトの公式プレビュー画像を公開した。正式な公開は今月末のフランクフルト・モーターショーを予定しているようだ。

新しいクロスオーバーは ‘Z’ なるモデル名を使用することが予想され、今後18ヶ月の間にショールームに並べられるのではないかといわれている。

公式画像を見るかぎり、黒いボンネットを採用していることから、1971年に東アフリカ・サファリ・ラリーを制した240Zのラリーカーを意識しているようだ。

現在の370Zは、2017年までに生産が中止される予定。後継はハイパワーなスポーツカーという案や、2013年の東京モーターショーで公開したiDxのようなベーシックな4気筒スポーツカーという案もあったという。

ところが情報筋によると、日産はより抜本的な解決策として、小型のスポーツ・クロスオーバーを次期Zカーとして制作することを思いついたようなのだ。

純粋なZファンは激怒しそうな決定であるが、日産としては特にアメリカのZの新しいファンを多く掴むことになる、と考えている。同時に小型のスポーツ・クロスオーバー・マーケットへ参入することもできるのだ。

今夏初旬、日産のチーフ・クリエイティブ・オフィサーである中村史郎は、オーストラリアのメディアに「次のZが390Zになるとは考えていない」と語っている。

また「既にサイズが大きくなったZのサイズを大きくするつもりはない」とも。「240から300、そして350から370となり、だからといって390になる確率は低いでしょう」

「次期Zをよりパワフルにしたり、より大きくしたりするかどうかもまだ決めていません」

さらに中村史郎は「GT-Rが日産の技術を集結した高性能モデルであるのに対し、Zはより多くの若者にアピールするモデルでなければならないと思います」とも付け加えた。

日産のエグゼクティブ・ヴァイス・プレジデントである トレイバー・マンは中村史郎の見解をサポートしている。彼はAUTOCARに「われわれはZという特別なブランドに関してよく知っているつもりですが、同時にマーケットがいかに移行しているかもよく知っています」

「マーケットが移行した時に、特別な行動をおこす必要があります。最も必要とされるのは、‘セグメント’ に関する革新だと考えています」と語ってくれた。

マンに中村史郎が語ったアイデアを伝えたところ、「中村がそう言ったのであれば、正しいでしょう。これまでつながることができなかった人々とつながりたいです」と語った。

正式な価格に関しては明らかになっていないが、370Zの価格より大幅に安価になることが予想され、もっとも安価なグレードはデュアリスの価格帯に属するかもしれない。

一方のサイズはジュークと似たものになることが予想され、ルノー-日産のCMF Bプラットフォームをベースとするのではないだろうか。同時にエンジン・ラインナップは1.6ℓのターボ・ガソリンとなることも予想される。新しいプラットフォームはハイブリッドにも適合するため、コンセプトの段階では電気モーターを搭載していることも考えられる。

ボディ・スタイルは3ドアか、あるいはリア・ドアが隠れたノブを持つ5ドアになるかは今のところ不明。低くおさえられたルーフラインを見るかぎり、後席は ‘非常用’ と割り切ったほうがいいだろう。フランクフルト・モーターショーでは人々の反応を見るために敢えて2シーターとして公開されるかもしれない。

実はジュークのユーザー層の統計が、日産のプランナーを困惑させたのだという。ジュークの購入者の平均年齢は予想よりも遥かに高い40代だったからだ。そこで、ジュークは現行の年齢層をターゲットにしつつ、新しいZでより若い層を獲得しようという計画のようなのだ。

 
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