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2016.06.17

ミニ・ビジョン・ネクスト100コンセプトを発表

ミニは親会社であるBMWの創立100周年を祝ってコンセプト・モデルを発表した。ビジョン・ネクスト100とネーミングされたこのコンパクトな4シーターは、今日のレトロチックなミニのデザインとは一線を画する新しいデザインが採用されている。また、その開発は「よりデジタル化され、よりコネクティブな世界」という思想のもとで行なわれたという。

ロールス・ロイス・ビジョン・ネクスト100と同時に公開されたミニ・ビジョン・ネクスト100は、自動運転技術とデジタル・インテリジェンス・テクノロジーによって構成されるパーソナル・モビリティを目指したコンセプト・モデルである。

ドライブ・ナウ・プログラムというレンタカー・システムが普及するという考えのもと、「われわれの最新のコンセプト・モデルはパーソナル・モビリティに対応しており、将来的に個人がクルマを所有する必要はなくなる。」と、デザイン責任者のアンダース・ウォーミングは語っている。

ビジョン・ネクスト100で提案されている自動運転は、クルマに乗った後、自動でチャージング・ステーションに行き、洗車をして、次のユーザーのもとへ移動するというものだ。

ビジョン・ネクスト100は、ボックス・シルエットを持つが、ボンネットはウインドスクリーンが延長されたものと一体化される。短いフロント・エンドは、ミニのクラシックな六角形のグリルを持ち、丸いヘッドランプが採用されている。また、LEDランプがフロント・フェンダーの上に配置され、ホイールハウスが大きく張り出している。フローティン・ルーフを持ち、フルワイズのLEDテールランプがリア・スポイラーの中に取り込まれている。幅広いトレッドと、最小限のオーバーハングによってよりアグレッシブなフォルムを得ることに成功している。

ウォーミングは、デジタル化が非常に重要であるとしながらも、アナログ的な要素を残すことが高級感を醸し出すともしている。そのひとつが、2ピースのホイールだ。このホイールは、その表面は常に停止した状態で、内側のディスクのみがタイヤと一緒に回転するという仕組みだ。ウォーミングによれば、機械の宝石の1ピースのように見えるアイデアだという。

ミニマムなボディ・サイズにマキシマムなスペースという当初のミニのコンセプトに従って、ビジョン・ネクスト100は1959年当初のオリジナル・ミニに近いサイズを実現している。全長は3620mmと、オリジナル・ミニよりは560mmほど長いが、それでも現行のミニ3ドアよりも270mm短くなっている。小さなサイズのミニの計画は、初期のロケットマン・コンセプトから引き継がれたものでもあるという。

この小さいボディ・サイズでは、従来の内燃機関をフロントに搭載するのではクラッシュ・ゾーンの確保が難しい。従って、ゼロ・エミッション・ドライブ・システムがリアに搭載されることになる。

現時点ではビジョン・ネクスト100に用いられるドライブトレインについては一切公表していないが、ロンドンで行なわれた発表会では、親会社のBMWの持つ技術ノウハウが採用されるとし、エレクトリック・ソリューションが搭載されることは認めた。

EVという意味では、BMWにはi3が存在しているが、その前になる2009年にミニはミニ-EというEVを発表している。このミニ-Eは、35kWhのリチウム・イオン・バッテリーを搭載し、最高160kmの航続距離を持っていた。

自動運転技術とパーソナリゼーションがビジョン・ネクスト100の長所でもあるが、その一方で、現行ミニのドライビング・エクスペリエンスは保たれるという。実際に、このビジョン・ネクスト100は「小さくて素早い」クルマであると言う。ウォーミングも「ドライバー自身がドライブするのを楽しめなければならない。」としている。

マニュアル・ドライビングのひとつとして、このコンセプト・モデルには、ジョン・クーパー・ワークス・パフォーマンス・モードと呼ばれるモードが用意される。これは、新たなレベルのハンドリング・キャラクターをもたらすという。

インテリアは、非常にシンプルな構成だ。フロント・ガラスの下部の高解像度モニターには、インフォメーション、ナビゲーションなどが表示される。また、キャビン・スペースの広さを強調するために、フロントにはベンチシートが採用されている。これは、ミニによればクルマのどちら側からでもキャビンへのアクセスができるようにするためのものだという。

自動運転モードが起動すると、ステアリング・ホイールは、ダッシュボードの中央に移動する。また、ペダル類もレッグルームを拡大するためにステアリングの移動と同時にスライドする。

自動運転テクノロジーが採用されるとしつつも、ステアリング・ホイールはミニにとって重要且つ不可欠なものだという。自動運転からマニュアル・モードに切り替えると、ステアリング・ホイールは、右、あるいは左に座ったドライバーの方向へスライドする仕組みだ。

インテリアの目玉はクーパーライザーだ。オリジナル・ミニにインスピレーションを受けた丸いダイヤルに似たセンター・ポジションのサークル・インストルメントは、ドライバーが自動運転モードを含み異なるセッティングを選択するためのもの。選択されたセットアップに対応して、クーパーライザーは異なる色のライトアップがされる。また、”インスパイア・ミー” ボタンを押すと、ナビゲーションを含むデジタル・データにアクセス可能だ。

また、ビジョン・ネクスト100は、ドライブに快適な道を察知した場合、ジョン・クーパー・ワークス・パフォーマンス・モードに切り替えるように促すという。

この最新のコンセプト・モデルは、素材にリサイクル・プラスチックが使用され、フロア、ルーフ、サイド・パネルにはアルミニウムが使われる。また、伝統的なウッド、レザー、クロム、ブラス、セルロースなども使用される。

 
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