本気? メルセデス-AMG GTの4ドア・サルーンをジュネーブで発表

公開 : 2017.02.22 11:14  更新 : 2017.06.01 00:29

ポルシェパナメーラ・ターボのライバルとなるメルセデス-AMG GT4がジュネーブ・モーターショーで発表される。2018年にCLSシューティング・ブレークの後継モデルとしてデビューする予定だというが……。

ライバルはずばりポルシェ・パナメーラ・ターボ

メルセデス-AMGは、AMG生誕50周年を祝うモデルとして、4ドアのAMG GTをデビューさせる。ネーミングはAMG GT4だ。

このモデル、冗談ではなくメルセデス-AMGとしては本気のようで、来年、2018年にショールームに届けられる予定だという。エンジンは600psオーバーの4.0ℓV8ツインターボで、CLSシューティング・ブレークの後継モデルになるという。

そのデビューは、AMGのF1にインスピレーションを受けたハイパー・モデルの後になる予定で、ポルシェ・パナメーラ、BMW 6シリーズ・グランクーペ、アウディA7/RS7がターゲットとなると、AMGのCEO、トビアス・ムアースは語っている。

実はSLS時代にも4ドアの計画はあった

実はこのAMG GT4は、2012年にAMGの特許出願で最初に明らかになったモデルだ。その時の計画はSLSをベースに、2枚のフロント・ガルウイングに、リア・ヒンジのリア・ドアを持つものだった。

C63、E63、S63と同様に、そのアーキテクチャーはMRAだが、AMG GTに対して異なるホイールベースとトレッドを持つために、プラットフォームには手が入っているという。専用のフロアパンは、メインのアルミニウムによるボディ・ストラクチャーも変更されているが、それはパフォーマンスとハンドリングを重視したものになる。

エンジンには最新の4.0ℓV8ツインターボを搭載、さらにデチューン版もありか

エンジンは、E63にも搭載されているAMG製の4.0ℓV8ツインターボで、シリンダーの狭角の間に取り付けられるスクロール・ターボが特徴だ。この最新のエンジンは、M177型という形式こそ変わらないが、インダクション特性などが向上している。

標準的な4Matic+とS 4Matic+がラインナップされるのはE63などと同様。S 4Matic+はE63 S 4Matic+の611psを上回るパワーを持つ。また、このエンジンには、統合型スターター・ジェネレーター(ISG)が採用される。これは、継ぎ目のないアイドリング・ストップをもたらすもので、ギアボックスにつけられた20psのモーターがその手助けをする。また、ISGは、48Vのエレクトリック・アーキテクチャーがベースとなるもので、そのためGT4には48Vのリチウム・イオン電池が搭載されると見られる。

ギアボックスはスピートシフトMCTオートマティックで、駆動方式は4WDとなる。また、E63で採用されたドリフト・モードも装備される。

更にメルセデスの3.0ℓ6気筒ターボ・ユニットを搭載したジェントルなバージョンも作る可能性があるとのこと。

サスペンションは、E63に採用された3チャンバーのエア・スプリングが採用されるかどうかは不明。

メルセデス-AMGは、現在絶好調で、今年は80,000台以上のセールスを記録すると思われる。AMGのラインナップも現在の31モデルから48モデルへと拡大する予定だ。

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