ロールス・ロイスとアートの意外な関係 CEO語る「高級」の本質

公開 : 2017.08.12 18:10

ロールス・ロイスとアートの意外な関係

ファントムの消費者は現物を見ずにオーダーするというボスの言葉は、ファントムがどれだけよく出来ているのかを物語っている。われわれが初めて対面し、まだ誰も見たことがなかった3月時点でもオーダーが入っていたそうだ。「彼らは信頼してくれているのです」とボスは語った。

つまり消費者にとってはデザインやエンジニアリング等を度外視しても注目せずにはいられない存在であるということ。もしかすると芸術品に近いのかもしれない。

ミュラー・エートベッシュがワクワクしたと語っていたのは、ガラス製ダッシュボード。アートを大切にしているらしいが、このアイデア、ファントムの消費者から出た案だそうだ。

「アートはわれわれの顧客にとって、大切なことのひとつです。まさにこれは、彼らへアートに関する調査を行うなかで実現したアイデアです。このようなやり方、ほかで考えられますか?」とミュラー・エートベッシュ。

たしかにそうだ。ただのクルマではない。

美術館にタイヤが付いている、そんなクルマが目の前にいて、われわれを迎えてくれている。われわれもファントムを快く迎えよう。

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