クラシックカーは「金の鉱脈」? JDクラシックス訪問 成功の鍵を探る

2017.11.25

ショールームによろめく

1953年フェラーリ250MMヴィグネール・スパイダーは、マイク・ホーソーンがレースで乗ったやつだ。近くには、あり得ないほど低走行の初期のフェラーリ・デイトナ、右ハンドルだ。

その向こうにはなんと、ル・マンのヒーロー、マイク・サルモンが21歳の誕生日にプレゼントされたジャガーXK120が鎮座している。さらにその隣には、完璧な状態の赤いランボルギーニ・ミウラSV、20台しか製造されなかった右ハンドルだ。

すぐ近くのもうひとつのショールームには、伝説のレーサー、ゲリー・マーシャル所有のジャガーMk1セダン。もう恋に落ちそうだ。そして正真正銘のシェルビー・コブラ289、キャロル・シェルビー自身が最後にレースで乗ったやつ。本当によろめいてしまう。等しく重要なクルマたちを前にして、頭がくらくらし鼓動が高まる。

クリス・ワードはJDの運用主任。ニッサン・ワークスのレーシング・ドライバーだった彼は、レースの打ち合わせで初めてフッドに会い、うまく事が運んで、今では主要な大会、ル・マン・クラシック、ミッレ・ミリア(JDが冠スポンサー)、グッドウッド・リバイバルなどでJDの最も重要なクルマたちを嬉々として走らせ、キャンペーンを行っている。

何億円もするビンテージカーをレースで走らせると、ワークショップがとてもいい仕事をしているのがわかります、と彼は言う。

JDのビジネス(年間150億円を超える)は大雑把に言って3つにわかれるとワードは考えている。

大きくわかれる3つのビジネスとは、顧客のクルマのレストア、仕入れたクルマのレストアと販売、そして世界中でのレース(クライアントの営業支援やクルマの広告宣伝のため)だ。

マルドンの敷地の半分はワークショップのスペースだ。どこも興味深いクルマが入っている。ここは数年前にドイツのクライアントから仕入れたXK120のギアボックスを5速に戻しているところ、あちらはとてもキュートなフィアット・ジョリー、XK120の近くではクラーク・ゲーブルがいっとき所有していたトライアンフTR5がレストアの真っ最中だ。

歩き続けるうち、ひらめいたことがある。

 
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