ニュース

2017.12.30

ホンダNSX、I〜III型まで 維持費やおすすめモデルは? 中古車購入ガイド

果たして、その走りはどうなのだろう?

NSXは、素晴らしく従順だ。たしかに、乗り心地はやや硬いが、決して不快なほどではなく、それでいてこれはグランドツアラーではなくスーパーカーだと思わせるものがある。

であれば、地味なことぐらいなんだというのか。

市街地では、軽いステアリングとスムーズで扱いやすいペダルがありがたい。また、NSXは華奢で、幅の狭い道を走るのも思いのほか怖くない。

自動車メディアで使い古された批判を、ここで持ち出すつもりはないし、実際にこれはよく言われるジキルとハイドのようなクルマでは全くない。鞭を入れたからといって、性格がガラリと変わることはないのだ。実際には、のんびりでも、飛ばそうとしても、ドライバーの意のままに走ってくれる。

ステアリングは軽いがフィールはあり、重くないのに反応はダイレクト。ノーズの向く位置を、完璧に決めることができる。コーナーを抜けるたびに、車体は右へ左へ華麗に向きを変え、類を見ないバランスを示す。まるでバレリーナのように、挙動の全ては一部の狂いもなく整っていて、脚どころかつま先までピンと伸びたようなクルマだ。

加えて、V6は驚くほどに中毒性がある。吸気音は大きく、甘美で金属的なサウンドが、回転が上がるにつれて高まる。パワーの盛り上がりもまたしかりで、シフトアップを遅らせて各ギアで回し切るほどに、その魅力はいっそう花開く。思い切り絞り上げることを、進んで求めてくるようなエンジンだ。

さらには全域で力強く、信頼性のリスクに怯えることなく、自信を持ってポテンシャルを使い切れる。比較的大きなミドエンジン・スーパーカーであるにもかかわらず、まるで小ぶりなスポーツカーのようなキャラクターの持ち主だ。

いうなれば、ターゲットとしたフェラーリよりも、ロータス・エリーゼを感じさせる。そして、もちろん当時のスポーツカーより速いが、際立ってパワーがあるわけではない。その能力と、ホンダが自社初のスーパーカーに込めた巧みさの融合から生まれる高性能だ。

加えて、NSXは気安さも魅力だ。これほど、速さと扱いやすさを兼ね備えたクルマは、1990年の発売当時はもちろん、現在でもそうはない。まさしく万能なクルマで、その域に達するのはなかなか難しいことだ。

過去の名車に名を連ねるモデルで、飛ばしているときばかりでなく、ゆっくり走っても楽しい。元祖「使えるスーパーカー」と言ってもいい。そしてその楽しさは、今でも登場時となんら変わらない。

購入時、どんなところに注意すべきだろう?

 
最新海外ニュース