2017年 AUTOCAR英国の編集部員が買った9台のクルマたち

公開 : 2017.12.30 15:40  更新 : 2017.12.31 10:38

スティーブ・クロプリーが買ったホンダX-ADV

あなたが何を考えているか、わかってますよ。これはクルマの祭典なのに、こいつはバイクを持ってきている。困ったものだ、なんて思っているんでしょう。

いくつか弁解を。その1。ここ数カ月、われわれのところで新車と呼べるのは、オフローダーとスクーターのクロスオーバーであるこの750ccホンダX-ADVだけであること。その2。クルマのような6速DCTギアボックスを持つ数少ないオートバイであること。4つの走行モードを持ち、マニュアル・シフトも可能だ。

その3。このホンダの新しい2気筒エンジンは、事実上、ホンダ・ジャズ(日本名:フィット)のエンジンを半分にしたものである。このため、ボア、ピストン、コンロッド、バルブのサイズや、燃焼室の形状、カム・ドライブといったものをすべて新たに設計しなおす苦労が省けたこと。このエンジンはほかのバイクより回転数が低められトルクは増強されているので使いやすい。

そして最大の理由。風変わりだが完璧にクルマの代わりになること。ほかのバイク以外の交通はないも同じだ。ロンドンのどこでも1ポンドで停められるので、打ち合わせに遅れることもない。パートナーは後ろに乗せられる。

燃費は26.5km/ℓだ。ハイウェイでは、混雑するクルマの間をすいすいと縫うように走ることもできる。

その間、家ではあなたの(ドライブには最高だが交通には良くない)四輪車がまっとうに楽しんでもらえる時を待っている。なぜもっと多くのドライバーがこのオートバイのメリットに注目しないのか、わたしには不思議でならない。わたしのホンダのように、それはすぐ目の前にあるのだ。

次に狙っているクルマ?

冬がくるのにミニ・モークの購入を考えるなんて馬鹿げた話だ。操縦性は最高、とても軽いので848ccでも性能は十分のようだ。10インチのホイールがすてきだ。

関連テーマ

おすすめ記事

 

ヴォグゾールの人気画像