どうなるポルシェのEVシフト 911、2020年代後半にEVに?

公開 : 2018.01.20 01:20

まずはミッションEから

ポルシェ電動化プロジェクトで、最初の一手は「テスラ潰し役」の新設だ。

本来、プレミアムブランドでのEVはニッチ市場であり、ジャーマン3(ダイムラー、BMWフォルクスワーゲン)はテスラの存在を甘く見ていた。

また、テスラが使用する円筒型リチウムイオン二次電池の18650についても、元々小型コンピュータ向けとして開発された低電圧の設計のため、EV向けとして18650を数千本規模で大量搭載する手法に、ジャーマン3は疑問を持ってきた。

だが、米市場のみならず、中国を含めて世界各国で高級EVブランドとしてテスラの存在感が増しており、ジャーマン3としても「そろそろ、出る杭を叩く」姿勢を明確にすることになったのだと言えよう。

新型テスラ・ロードスター

そうしたジャーマン3の動きの中で、顧客層がテスラと直接的にバッティングするポルシェが、専用EV「ミッションE」の量産化を決めた。

このミッション(使命)は、「テスラ潰し」に読み取れる。2017年末には欧米メディアで、北欧の公道でミッションEのテスト走行風景がスパイフォトされており、それら報道によるとパワートレインは前輪軸と後輪軸にそれぞれモーターがある400kw/500kw/そして600kwの3種類あり、エントリーモデルには後輪駆動車がある。

価格的にも、テスラモデルSを狙いうちにする模様だ。発売時期は2019年後半から2020年中盤と予測される。

この他、欧米自動車メディアでは、すでにプラグインハイブリッド車があるパナメーラカイエンでも、ミッションEとの部品共用を行ったEV量産が「ほぼ確実」とみている。

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