シェルビー・コブラ427S/C 3億3012万円を記録

公開 : 2018.01.26 06:40  更新 : 2020.12.08 18:17

世界一オリジナル性の高い「シェルビー・コブラ427S/C」が、アリゾナ・オークションに登場。3億超えという過去最高の落札額を記録しました。

text:Kazuhide Ueno(上野和秀) photo:RM Sotheby’s Auctions/Robin Adams、Brian Buchard、Patrick Ernzen、Darin Schnabel

シェルビー・コブラ427 S/C 新記録樹立

古今東西の130台ものコレクターズ・カーを用意し2日間にわたって行われたのがRMサザビーズ・アリゾナ・オークションだ。同社のオークションは極めつけの億超えのアイテムがズラリと並ぶイメージが強い。しかし、ここではアメリカを代表するカーショーにリンクして行われるため、戦前車を中心としたアメリカ車が3割強を占め、フェラーリなどの高額車もあるがいつもと違った雰囲気の中で始まった。

ここの看板車は1954年ジャガーD-タイプだったが最低落札額に届かず流札。代わって最高落札額を記録したのはシェルビー・コブラ427S/Cで、その額は「3億3012万円」と427S/Cとして新記録を樹立。その理由は議論の余地がないオリジナル度の高さとコンディションが評価されたもの。

2017年フェラーリF12 tdf

フェラーリF12 tdfが沸騰

このほか新しいながら驚きの値を付けたのがフェラーリF12 tdfだ。特別なカスタマーのみに販売されたことから、手に入れられないフェラリスティが多かったことがひとつ目の理由。さらにはオリジナルの250GT TdFでおなじみの水色をベースにストライプを配したカラースキームがエンスーに受けたようだ。また日本人にとって永遠のスターであるトヨタ2000GTは7448万円に留まった。

タッカー48

終わってみればいつもと変わらず

結果を見るとアメリカのオークションらしくコブラとタッカーが1位、2位を占めたが、そのあとはフェラーリを主体としたいつもの顔ぶれで終わっている。全体の流れを見ると特別な理由が無いクルマは全般的に値を下げて、あるいは流札していることが分かる。今後の動きは、もうしばらく様子を見る必要がありそうだ。

RMサザビーズ・アリゾナ・オークションのトップ10は……

1966年シェルビー・コブラ427S/C(3億3012万円)
1948年タッカー48(2億76万円)
1964年フェラーリ250GT/L(1億8676万円)
1960年フェラーリ250GTカブリオレ・シリーズ2(1億5624万円)
2017年フェラーリF12 tdf(1億4840万円)
1955年アルファ・ロメオ1900SS スペチアーレ・ボアノ(1億4097万円)
1952年フェラーリ212インテル・クーペ・ギア(1億3182万円)
1987年ポルシェ959コンフォート(1億2992万円)
1965年シェルビー・コブラ289(1億1144万円)
1993年ブガッティEB110(1億836万円)

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