フェラーリ・インタビュー 「ポルトフィーノ」9つの質問 日本は何番目のマーケット?

公開 : 2018.02.21 20:45  更新 : 2021.09.26 17:00

はじめてのフェラーリは、カリフォルニア

Q5 日本の顧客に変化はありますか?

RD:近年GTモデルに対して多様性、多目的性をお客様が望むようになりました。特に日本市場では乗った時の居住性の良さや、キャビンの豪華さなどリッチな感覚が求められています。それに応えるカタチでポルトフィーノはデザインを一新して投入いたしました。

そういった状況の中、若いお客様をどのように取り込むかはどのメーカーも注目しているかと思います。我々は日本で50年の歴史がありますが、その中でいかに既存のお客様と若い新たな層を取り込んでゆくかに注目して今回のポルトフィーノの投入となりました。


以前のカリフォルニアは日本で最も成功を収め、世界的に見ても日本が最も成功を収めた市場となりました。特筆すべき点はカリフォルニアを買ったオーナーの70%は、初めてフェラーリを購入したという事実です。

デザインを磨き上げ、乗った時の贅沢感を演出し、メッセージ性をパフォーマンスとともに実現したのがポルトフィーノです。もちろん若い層を魅了するとともに、既存のお客様にも充分訴求してゆけると考えています。

Q6 数ある自動車メーカーの中でフェラーリの株価が際立って上昇しています。特別な将来の方向性を示していませんが、なぜここまで評価されているのでしょうか?

DK:株価の上昇ですが、わたし達が培ってきた実績があると思います。マーケットはわたし達が投入してきた車両に対して安心感を持って見ています。これまでの株価を見ても安定しているのが大きな要因といえます。


フェラーリというブランドがエクスクルーシブで、市場で比類なき存在であることが大きく評価され、お客様からの信頼を得られていることも大きな理由と考えています。弊社としてはこのような背景を基に株価が上昇を続けていると考えています。

もうひとつ付け加えますと、目標にしていた売り上げを2年前倒しで実現しています。このことからも株主様の評価が高いのです。なおフェラーリとしてハイブリッド化は秘密裏にするのではなく、多大なる投資をして取り組んでいます。

スポーツカーの分野で継続してリーダーシップを保ってゆくという目標と実績の元、デザインも見合ったカタチでこれからも開発を続けてゆきたいと考えています。
 

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