いよいよジュネーブ・モータショー開幕 会場を彩ったスターたち 前編

2018.03.04

100字サマリー

いよいよジュネーブモーターショーです。永世中立国で開催され、世界規模のモーターショーとしては唯一、どの出展者にも公平。多くの衝撃的な新型車が、ここをお披露目の場としてきた歴史を持ちます。スターたちのデビュー当時を振り返ってみましょう。

シムカ・フルグル(1959年)

自動車業界で「モビリティの未来」なるフレーズだがもてはやされるのは、なにも今に始まったことではない。それどころか、1950年代のそれは、現在よりもずっとワイルドなものだった。59年にシムカが発表したこのフルグルはそのいい例だ。彼らが思い描いたのは、2000年のファミリーカーだったというのだが、その内容は、21世紀の今となっては、かなり無謀なものに思える。

ロベール・オプロンが描き出したSF感満点のスタイリングもさることながら、動力源はなんと原子力を用いるハイブリッドシステムなのだ。航続距離はおよそ5000kmに及ぶとされたが、これはもちろん、そのパワーソースが実用化できればの話である。さらにシムカは、公道へのワイヤレス充電システム導入も想定していた。

このほか、ジャイロスコープを搭載し、150km/h以上では後輪のみで走行。前輪は格納され、操舵はボディ後部の巨大なウイングで行う。また諸元表を見ると、電子制御サスペンションや、アナログメーターに代わるディスプレイ、前方を走査するレーダーなども記載されていた。無論、実用化は叶わなかった。

 
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