ホンダ・アーバンEV ほぼコンセプトどおりで2019年に発売へ

公開 : 2018.03.08 16:40  更新 : 2018.03.08 18:19

航続距離はミドルレンジ 欧州では2/3が電動化

発売時のパワートレインや航続距離に関する情報は明らかにされていないが、ホンダでは、このクルマには高密度軽量バッテリーパックとインテグレーテッド・ヒート・マネジメント・システムが搭載され、電力グリッドと双方向での充電と給電が可能になると話している。ホンダ内部筋によれば、その航続距離はショートからミドルレンジ、つまり155マイル(250km)程度になるだろうとのことだ。


ホンダでは最近、今後欧州で発売するすべての新型モデルには、必ず電動化バージョンが設定されることになると発表している。

欧州では、2025年までに新車販売の2/3を電動化モデルにする目標を掲げており、これは全世界目標よりも5年早いペースとなる。

ホンダの八郷隆弘社長は、「ここ欧州における電動化が他の市場よりも早いペースで進んでいるからです」と説明している。

ホンダ・パワーマネージャー 売電で副収入も

昨年、ホンダは電力グリッドと双方向での充電と給電が可能な電力トランスファー・システムとなる、ホンダ・パワーマネージャー・コンセプトを発表している。このシステムでは再生可能エネルギーからの電力やEVバッテリーを家庭と接続して、必要に応じて充放電を行うことができる。

ホンダモーターヨーロッパの上級副社長であるフィリップ・ロスによれば「状況に応じて、パワーマネージャーがEVバッテリーから家庭へ電力を供給し、電力グリッドからの電力購入を最小限にすることができます。さらに、EVに電力を貯めておくことで、電力グリッドへの売電を可能にし、オーナーが副収入を得ることもできるのです」とのことだ。

現在この技術は、2020年までの完了を目指す地域「スマート・グリッド」開発の一環として、フランス西部で実証実験が行われている。

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