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英国のチームがディーゼルのNOx問題を解決 2年以内に実用化

2018.04.07

NOx問題を解決した後にCO2問題へ

市内でスコダのタクシーをゴー・ストップさせた事前検証試験では、通常のEU6システムを使ったクルマが60%なのに対し、ACCTは実に98%ものNOxを排気から除去することができた。しかもこれはACCTを最適化する前の数値である。

この発見を知った専門家は「実質的にゼロ・エミッション」のディーゼル・エンジンについて議論を始めている。彼らはACCTをコモンレール・ディーゼルの出現よりも重要だと述べている。

この十年間、NOxは悪役だった。ディーゼルの効率は高温であるほど高まるが、この熱によりNOxも増えてしまうというのが問題なのだ。その結果、NOxが健康に有害だという認識は急速に広まってきた。最近の欧州での研究によると年間7万1000人の生命が脅かされているという。

2014年以降、SCRの排気触媒を通して排ガスにアドブルーを噴射する事がほとんどの場合に有効であり、平均NOx排出量を劇的に低下させることが分かってきた。しかしラフバラ大学の研究者は、排気温度が低くてアドブルーの分解を阻害する場合、SCRの効率が大きく低下すると指摘する。車が渋滞でアイドリングしているようなゴー・ストップが頻発する場合である。SCRがうまく機能しなければNOxは増えてしまう。最近、新車でもNOx量は場合によって基準値の何倍にもなるという報告があるが、その原因はこれである。

何とも皮肉なことに、NOxが連日騒がれる一方で話題にならなくなったCO2は地球を滅ぼし続けている。ハーグレーブが説明するように「NOx問題は深刻です。しかし、ピンポイントの問題に過ぎないのです。NOxはごく一部の場所だけの問題です。地球規模で重要なCO2の削減に取り組むには、NOx問題を解決することが必要です」

NOxのせいで欧州のディーゼル市場は混乱状態だ。内燃機関のクルマの売り上げは20%も減少し、環境的な余裕を圧迫している。CO2排出の多いガソリン車へのシフトは目標の達成を難しくするのだ。現時点でもCO2の目標達成はギリギリの状態だ。

 
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