[アバルト70年の歩み]特別コンテンツ

はじめての○○購入ガイド 後編

2018.04.08

はじめてのニュルブルクリンク・レコードホルダー

自動車業界の、ニュルブルクリンクのラップタイムに対する強迫観念というか、もっとはっきりいえば、他社のラップタイムの粗探しをする子供じみた争いは、もはや見るのもうんざりといった茶番劇だ。とはいえ、ノルドシュライフェを駆け抜けたタイムを示されると、やはりかっこよさを感じるのも事実である。

それは、限られた日程の中で、強烈なプレッシャーを感じながら、同じタイプのいかなるクルマをも打ち負かそうと、超一流のドライバーが命の危機に満ちたコースを全力で走るというシチュエーションに見出すクールさだ。その命がけのチャレンジを、タイヤのセレクトや各部のチューニングを理由に反則だなどと揶揄するのは、やはり子供のけんかのようでみっともない。

そうしてニュルブルクリンクに挑み、新たな記録を打ち立てるのは、当然ながら新型車だ。時に、長く王座を防衛するクルマがないわけではないが、えてして後発モデルがレコードを塗り替えることになる。

となれば、現役チャンピオンがバーゲン価格の中古車で手に入る望みは薄い。

とはいえ、ニュルの総合トップのクルマを手に入れるために大枚をはたいたところで、日々乗れるものではなかったりもする。それより、量産FF車最速の7分43秒8を叩き出したホンダ・シビック・タイプRあたりを手に入れるほうが現実的な選択だ。それなら、新車から半年落ち程度でも2万8000ポンド(420万円)で購入できる。

セダン部門であればアルファロメオ・ジュリア・クアドリフォリオだが、こちらの価格は5万3000ポンド(795万円)。緑の地獄とも言われる長大なコースを、このアルファの4ドアは7分32秒で走りきる実力の持ち主だ。これを10秒は上回るという下馬評なのが、ジャガーXE SVプロジェクト8であるが、こちらはたった300台の限定生産で、価格はクアドリフォリオの3倍ほどに達する。

 
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