アストンとロールスの「いざこざ」に見る、ラグジュアリーカーの未来

2018.04.14

電動化の流れ モノからコトへ

さらに続く。

「自分自身のビジネスモデルを破壊して顧客に今までにない新鮮な経験を与えるサービスを提供するならば、ラグジュアリーブランドはきわめて大きな成長余力をもつ。チャンスはほとんど無限である。しかし、もし部内者がビジネスモデルを再発明しないのであれば、部外者に取って代わられることになる」

電動化を例にとろう。ロールス・ロイスは2012年にファントムのEVバージョンを作り上げ世界各地で展示したが、プロジェクトはとん挫した。業界の噂によると、超ラグジュアリーなホテルも含めてどこからも本気の商談が入ってこなかったらしい。

ロールスは新型ファントムのEVバージョンを作るかもしれないが、需要のないものを売り込むとなると腰が引けそうだ。一方、ラゴンダ・プロジェクトは独自開発のEVプラットフォームであり、インテリアのパッケージングが従来と大きく異なったクルマへの道を拓くものだ。

アナリストによると、超ラグジュアリーEVに賭けたアストンの背中を押したトレンドは他にも多数あるという。18カ月前、コンサルタント会社のトレンドウォッチングは、2017年以降ラグジュアリー市場を主導するのは何かというリポートを発表した。

それによると、市場は「かつてはモノ消費だったが、いまやコト消費」であり、さらに「何を持つか」から「何をするか」にシフトしている。つまり、より倫理的、創造的で、ひととのつながりを重視し、味わいを求める方向に進んでいるのだ。

このラグジュアリー消費パターンの大きなシフトの裏にある理屈が「自己実現」である。そこでは、経験や商品は自らの健康、幸福を高める能力に資するものだ。

この動向は新たなタイプのエクササイズからエキゾチックな飲み物にいたるまで、あらゆるものに反映されているとトレンドウォッチング社はいう。

 
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