アストンとロールスの「いざこざ」に見る、ラグジュアリーカーの未来

2018.04.14

「贅沢」そのものが変化している

もうひとつの、とくに自動車産業に関係する大きなシフト、それは超ラグジュアリーから罪悪感がなくなることだとトレンドウォッチングのアナリストはいう。

「裕福な消費者の多くは罪の意識にとらわれています。これは消費行動にネガティブなインパクトを与えるし、社会にも健康にも良くありません。このような消費者にとって本当の贅沢とは? 罪の意識を感じることなく、したい放題することですよ」

もうひとつの重要なシフトは、ウーバー・タクシーやフードデリバリーの興隆に見られる「オンデマンドの贅沢」だ。結局、最も重要なポイントは、従来の人口統計学の理論が終わり、「旧来の贅沢」が一掃される時代になるということだろう。

「従来の人口統計学モデルでは、消費者の行動を年齢、性別、場所、所得階層などに基づいて予測しようとしたわけですが、その有効性は失われつつあります」とトレンドウォッチング社はいう。

「今の消費者は以前よりずっと自由に、自分自身でライフスタイルや生活態度を選んでいます。情報へのアクセスに制限がなくなったおかげで、古い社会通念が崩れ、終わりのない選択が始まったのです」

例えば、SNSでは天然皮革に対する反発が強いので、近い将来、伝統的なインテリアはすたれていくかもしれない。

このリスクを憂慮したランドローバーは、レンジ・ローバー・ヴェラール用に高級なファブリックのインテリアを開発した。

たしかにこの報告書には、アストンが未来的なラゴンダを開発したことを正当化するトレンド理論がたっぷりと記載されている。

しかし、超ラグジュアリー市場に影響を与えるかもしれない別の興味深いシフトもある。

 
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