ボッシュ、ディーゼルNOx問題解消の新技術 次世代規制の1/10まで排除

公開 : 2018.05.18 18:40  更新 : 2018.05.18 18:46

ディーゼル車 依然として重要

EGRをエンジンの近くに寄せることにより、この部分を200℃付近により保ちやすくなっている。さらに、ボッシュの新システムは高温のガスのみがEGRを通過するように設計されている。

このプロセスはすでにディーゼル車に装備されている装置を利用して実行され、現実の公道走行においてNOx排出量は13mg/km程度まで削減される。現在の168mg/kmという規制をはるかに下回るだけではなく、2020年に施行される次世代基準の120g/kmも優に達成している。

クリューガーは、この技術は自動車メーカーが将来のCO2排出基準を満たすために必要不可欠なものとなるという。ディーゼル車の販売低迷はガソリン車の増加を招き、それがCO2排出量の増加に繋がっている。彼によれば、電動化はまだ開発過程にあり、ディーゼルは依然として重要だとのことだ。

「われわれは全体での妥協案を真剣に考えています」

ボッシュはこの技術の顧客についてコメントしていないが、同社は世界最大規模の自動車メーカーへの供給をしている。例えば、フォルクスワーゲン・グループやメルセデス・ベンツなどがこのシステムに興味を示すだろう。

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