史上最速1600km/hの夢 資金問題が解決 まずは2019年中に1280km/hめど

公開 : 2018.05.18 10:10

多くのスポンサーの協力

1600km/hに挑戦する際には、ロケットエンジンを追加する予定だ。グリーン中佐はAUTOCARに対し、この時点での水力は20tに達すると話した。これは英国空軍のアクロバットチームであるレッド・アローズの9機をすべて合わせたもの、またはF1マシン180台分に匹敵する。

ブラッドハウンドの最終目標:1600km/h

マーケティングディレクターであるエウェン・ハニーマンは、F1をはじめとした幅広いマーケティング経験を持つ。彼はブラッドハウンドがこの目標を達成するためどれほどのサポートが必要かを語ってくれた。スポンサーの中には、クーパー・タイヤ、レニショー(エンジニアリング会社)、ベルスタッフ(衣料メーカー)、オラクル(IT)などが含まれる。

自身もスピードレコードホルダーであったプロジェクトディレクターのリチャード・ノーブルは、2017年のニューキー空港でのテストについて「このプロジェクト最大の通過点でした」と語る。なぜなら、これがブラッドハウンドの今後のテストすべてに通用する手順のリハーサルとしての役目を果たしたからだ。

ノーブルは、ブラッドハウンドチームの最終トライアルは支援してくれた学校、学生、家族、企業たちへの感謝を示す機会だという。チームは資金難により1年近くにわたって計画が遅れてしまった。しかし最終的には、ロンドンタクシー、ロータス、プロトン、ボルボなどを保有するジーリーホールディングスが最後までスポンサーになると合意した。

なおAUTOCARは、同チームのファクトリーを訪問し、取材をおこなっている。「目指せ1600km/h ひとりの男の夢 「ブラッドハウンド」物語り」からご確認いただける。

おすすめ記事

 

自動車ニュースの人気画像