ル・マン24時間 健闘の裏に、ブレンボ製ブレーキの活躍

2018.06.30

ブレーキの温度管理がカギ

プロトタイプではカーボンファイバーのブレーキディスクとパッドを使う。ブレーキキャリパーはフロントが6ピストン、リアが4ピストンだ。一方、ロードカーベースのGTEクラスでは、コストの理由でカーボンファイバーは使えないので、鋳鉄製のディスクがセラミック製のパッドとともに使われる。GTEのクルマは通常フロント6ピストン、リア4ピストンのキャリバーを装着しているが、クルマのデザインによっては異なる場合もある。

カーボンブレーキはより効率が高い。例えばル・マンの最初のミュルサンヌ・シケインに入るとき、LMP1のクルマでは約3.2秒、距離にして200mのブレーキングを行い、およそ320km/hから97km/hまで減速する。GTEカーでは5.7秒、距離にして300m少しである。

カーボンブレーキは軽いのも特長だ。LMP1のディスクは2.7kgだが、GTEのディスクは11kgある。LMP1のパッドが300gなのに対してGTEでは1kgだ。四輪となると25kgほどの差になる。

両方のブレーキにとって大きな課題は、これを動作範囲に保つことである。競技用のブレーキは英国の朝がゆのようなものだ。温度が重要なのである。

「長いストレートでブレーキが使われないときにもブレーキを十分高温に保つことが必要なのです。でも熱くなりすぎてもだめです。冷却の管理がすべてです」と技術者のブランドン・ミラーは言う。動作温度範囲は鋳鉄ディスクで300-750℃、カーボンディスクで350-800℃である。

 
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