ル・マン24時間 健闘の裏に、ブレンボ製ブレーキの活躍

2018.06.30

熱すぎも冷えすぎも問題

「もし鋳鉄ディスクがストレートで冷えすぎた場合、急にブレーキを踏んで熱負荷を与えるとサーモショックを引き起こし、表面にひびが入る恐れがあります」とミラーは言う。「カーボンブレーキではサーモショックは起こりませんが、冷えている場合は急に熱が入って摩擦がずっと大きくなってしまい、結果としてずっと早く摩耗してしまいます」

ブレーキが熱すぎても摩耗は早まる。カーボンブレーキの場合は酸化する、文字通り内側から燃えてしまうのだ。フォーミュラ1やLMP1のクルマがハードブレーキングをしたとき、時としてブレーキダストが流れ出るのはこれが理由である。

重要なのは、ブレーキにあたる冷たい空気の量を適切に調節することだ。すべてのクルマには冷却ダクトが備わっており、ブレンボはチームと協力して空気がブレーキにしっかりと届くよう、放熱器のついたキャリパーの開発を行っている。

ブレンボはル・マンに5人の技術者を派遣し、セットアップ、摩耗、冷却などのアドバイスを行った。ほとんどの作業は実際には早く終わっている。「われわれにとって良い週末とは、レース中は誰もわれわれに話があると言ってこないことです」とミラーは冗談を言う。

 
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