ル・マン24時間 健闘の裏に、ブレンボ製ブレーキの活躍

2018.06.30

空気を当てて冷却

24時間レースの間は周辺温度は大きく変化する。従って、チームは必要に応じて冷却ダクトにふたをする。これにはふつう粘着テープを使う。このテープは正確に15mm幅に切断されている。1本のテープによってブレーキに届く冷却空気がどの程度変化するのか、予めデータが取ってある。このため、レース中各チームは必要に応じてテープを張ったり剥がしたりすることができる。

ブレーキディスクは届く冷却空気を最大限利用するように設計されている。LMP1では冷却空気を直接ディスク表面に吹き付けることが許されている。ブレンボのLMP1用ディスクでは430個の孔が開いている(LMP2用のディスクでは孔の数は48個、F1用のディスクでは1400個だ)。冷却空気がディスク全体にまんべんなく行きわたるようにするためである。

GTEでは空気を吹き付けることは許されていないので、ディスクだけで処理しなければならない。そのため空気を吸い込むより大きな孔が72個開いている。

温度はパッド(LMP1ではカーボン、GTEではセラミックベースの複合素材)にとっても重要であり、200-210℃に保つ必要がある。これより高いとゴム製のピストンシールが溶けてしまうし、ブレーキオイルが沸騰する。ブレンボは沸点が330℃の特殊なブレーキオイルを使うが、吸水性が非常に高く、水が混じると沸点が大きく下がってしまう。

 
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