ヴォグゾールのコンセプトカー設計に参加 デザインの方向性決め

公開 : 2018.07.08 16:10

ブランド価値の向上をめざして

次回は、ドイツはリュッセルスハイムまでアダムスのデザイン工房をたずねてコンセプトカー内外装のクレイモデルを検分し、内装の表面素材について話しあい、そして「名づけ部屋」にもくわわる。最後となる3回目は完成のお披露目になるはずだが、いつどこでどうご覧に入れるかは、まだこれからの話だ。

ヴォグゾールのブランド価値向上計画は、「英国が誇るヴォグゾール・ブランドの力を解き放つのだ」というタバレスの号令に始まった。それを受けて、営業活動の舵取り役たるホープのチームも、この半年近くのあいだ探究心旺盛で建設的な仕事ぶりを発揮してきた。ヴォグゾールで長年働いてきたホープでさえも、これはかつてない経験だという。

「われわれはもともと高級車メーカーだったのです」と彼は切り出した。「でもいまは大衆車のブランドとして認知されていますし、この路線は継続していきます」

「思いだされるのは、自動車ビジネスはめぐるということです。ブリティッシュ・レイランドの支配が終わった1980年代末、われわれは英国内で16%のシェアをもってルノーと争っていました。こんにちの両者のありようとはまるで違います」

「あのころはいいクルマをつくっていましたし、ビジネスも好調でした。そこがひとつめのカギです。時代にマッチした緊張感のある製品があって、それに対する自信をもてれば、最善の成果がだせるはずです。もう一度、そういう状況を作り出したいのです」

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