現代車は個性に欠ける? 英AUTOCARが選ぶ、愛すべき個性的なクルマ9選 前編

2018.08.18


マツダRX-7(FD)

マット・プライヤー

ぼくは、正直、コーヒーテーブルのような家具以上の個性をクルマが持つことができるのか、良くわからない。それに、人間以上にクルマを個性豊かなものとして表現することには抵抗がある。しかし、個性を感じる、その気持ち自体は理解できる。クルマが本当に個性を持っているのなら、退屈なことも個性といえる。

「プライヤーってどんなひと?」「彼は退屈なひとさ」ぼくはそんな人間だ。

さて、1998年のこと、金曜日の夜にロンドン北部のロンドンコロニーからワトフォードまで、トヨタ・アベンシスを運転した時のことをハッキリ覚えている。それは、当時、自分が経験した中で最もスムーズでリラックスしたドライブだった。忘れられないほど、深い記憶に刻まれたのだ。

しかし、1990年代の後半、トヨタ・アベンシスは個性を売りにしていただろうか。恐らく違う。個性とは、決して欠点のことではないと思う。もし欠点がクルマの個性なら、ぼくが今まで運転した中では、タタ・サファリがもっとも個性的なクルマになってしまう。

つまりクルマの個性とは、普通とは違う、もしかすると平均よりは悪いか、あるいは良いか、親しみを感じてしまうような特徴をいうのだと思う。

そうなれば、マツダRX-8のエンジン。アリエル・ノマドの乗り心地。クライスラーPTクルーザーのスタイリングと風変わりなシフトノブ。アストン マーティンV12ヴァンテージのハンドリングとステアリングフィール。BMW i3の、パワー感を除くすべて。

では、過去20年間で、ぼくが欲しいと思う、最も個性的なクルマは何かと聞かれると、即答はできない。しかし、複数台選ぶなら、アストン マーティンV12ヴァンテージSに、ホンダNSXタイプR、アルファ・ロメオSZ。これに、ホールデン・エフィジーが加われば、最も個性的なクルマ5台を揃えたコレクションが完成する。

もちろん、ぼくにはすべてを手に入れることはできないから諦めて、1990年代のマツダRX-7が、究極の選択肢となるだろうか。このクルマで充分かな。

 
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