日本車はいかにアメリカの高級車市場を席巻したか レクサス編

公開 : 2018.09.16 07:40

ラインナップ拡大(1990年代)

レクサスは、アキュラや、日産が展開するインフィニティよりハイペースで品揃えを拡大。1990年代末には、7車種を並べるまでになった。ボトムエンドはBMW3シリーズやアウディA4に照準を据えたISで、これは日本でいうところのアルテッツァだ。フラッグシップのLSは、2代目となっていた。さらには、ランドクルーザーがベースのLXや、ハリアーとして日本でも大ヒットしたRX、ソアラの海外仕様となる高級クーペのSCなどが顔を並べる充実ぶりだ。

この投資は功を奏し、年間販売は2000年に初めて20万台を突破。この年はキャデラックとBMWを抜き去り、メルセデス・ベンツにもあと153台と肉薄した。翌年には22万4000台目前にまで迫り、20万6000台を切ったメルセデスの上を行った。そして立ち上げから12年、レクサスはついに、アメリカの高級車市場におけるベストセラー・ブランドとなったのである。

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