アストン マーティン初のSUV「DBX」 2019年発売 年販1万4000台めざす

公開 : 2018.09.26 22:00  更新 : 2018.09.26 22:01

市販モデルは4ドアに

2015年のコンセプトカーは、その前年にパーマーが着任してまもなく着手された。それは2ドアの4シーターだったが、それと量産モデルの共通点はごくわずかだという。

パーマーいわく「アストンがSUVを手がけるという、前代未聞のアイデアを社内に納得させるためです。内外ともに議論が巻き起こりましたが、もはやそれもありません。他社はそこへすでに参入していますし、フェラーリも加わろうとしています。このアイデアは、そうした動向に歩を揃えたものです。コンセプトカー由来のデザイン言語的な要素は見いだせるかもしれませんが、2ドアではなく4ドアにするつもりです」

ドアが2枚増えたことで、量産モデルはコンセプトカー以上の実用性を備えたクルマとなるだろう。ショーモデルのようなスロープしたルーフラインは継承するが、高さは上がるとみられる。

DB11からヴァンテージ、DBSスーパーレジェーラに至る流れを見るに、DBXも独自のグリル形状やスタイリングのタッチが与えられそうだ。

シャープなラインと折り目がボディサイドを飾り、絶対的にはこれまでになかったバルキーなアストンなのだが、視覚的にそれをあまり感じさせないように仕立てられる。

メカニズムについては、これも成長プランに組み込まれているラゴンダ名義のEVと密接な関係にある。その電動ラゴンダは、2021年にサルーン、2022年にSUVがデビューする予定だ。それらとDBXは、サスペンションのコンポーネンツを共用することになるだろう。

「キャリーオーバー・キャリーアクロス、略してCOCAという新たな呼び方をしています。1車種の専用設計からスタートすることはありません。DBXのサスペンションはラゴンダへも流用します」とパーマーは語る。

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