「ディーヴォは、日本へ納車します」 ヴィンケルマンCEOが描く、ブガッティの未来

公開 : 2018.10.10 06:10  更新 : 2021.10.11 09:12

日本市場、そして電動化

「ディーヴォは、まさに究極のコーナリングマシン。すでにそのすべてのカスタマーは決定しており、日本には40台中2台がデリバリーされる予定です。わたくし自身は日本という市場は、まだまだハイパーカー市場として成長が可能だと考えています」

「W型16気筒クワッドターボ・エンジンを搭載するブガッティの先には、もちろん新しい世代のパワーユニットを搭載するブガッティが待っています。シロンはCO2排出量で500g/kmを超えるモデルですが、クラスやステータスの高い我々のカスタマーからそれに対してのネガティブな意見が寄せられることは多くはないのです。なぜなら平均的な年間走行距離は2000km程度に過ぎないからです」

PHEV、フルEV、次世代パワーユニットにはさまざまなスタイルが考えられますが、それらはカスタマーから十分な支持と、動力性能、そして環境性能の両方における説得力が得られるものでなければなりませんね。シロンに続くモデルがハイパースポーツであるのかどうかも、現在の段階では分かりません」

「来年はブガッティが創立されて110周年の年で、ヨーロッパではカスタマーによるツアーも行われる予定ですが、100周年の時にはヴェイロンに続く次なるモデルは4ドア・サルーンだと、当時のトップは宣言していましたから。いずれにしても、来年はブガッティにはとても重要な年になることは間違いないでしょう」

記事に関わった人々

  • 山崎元裕

    Motohiro Yamazaki

    1963年生まれ。青山学院大学卒。自動車雑誌編集部を経て、モータージャーナリストとして独立。「スーパーカー大王」の異名を持つ。フツーのモータージャーナリストとして試乗記事を多く自動車雑誌、自動車ウェブ媒体に寄稿する。特にスーパーカーに関する記事は得意。

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