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2018.11.25

ベントレーで欧州横断の旅 制限時間は24時間 何カ国訪問できる?

早々に白旗 新たな目標は?

だが、午前7時2分にはライン川を越えてドイツへと到達すると、そのままガラガラのアウトバーンへと乗りいれた。そのW12エンジンの一撃で、コンチネンタルは241km/hへと到達してみせたが、さらに驚かされたのは、ベンテイガもさほど遅れることなく付いてきたことだった。SUVの俊足モデルだ。そして、このスピードはまるでエスプレッソを静脈に注入されたような効果をもたらした。

その90分後にはスイスに入り、予定どおり午前9時ちょうどにはチューリッヒの郊外を走っていた。いま思えば、道を誤ったのはリヒテンシュタインだったのだ。この小さな大公の国はわずかな時間で通過したものの、道は細く混雑していた。午前10時40分にはオーストリアに到達したものの、ここまでの平均時速はギリシャまでたどり着くために必要な100km/hを下回っていた。

午前11時40分に初めてクルマを止めてドライバー交代を行った。もともと不完全だったかも知れないが、いまやわれわれの計画は不可能に思えてきたということ以外、オーストリアを通過し、ブレンナー峠を越えてイタリア北部を横断したルートの詳細についてお話しするのはやめておこう。本来なら空いているはずの道路が這うように進むトラックで渋滞し、マイクが右足に力を込めれば635psを発揮するこのクルマのパワーもなんの役にも立たなかったのだ。


ついにテッサロニキを諦めたのは午後2時15分だった。「テッサロニキには辿り着かない」 われわれにこの事実を教えてくれたのは、ギリシャ国境までたどり着くには4時間足りないことを知らせるベントレーのナビだった。つまり、24時間ではマケドニアにもたどり着けないということであり、この挑戦はアルバニアで終了し、英国行きの飛行機に乗るためには、そこからさらに何時間も走らなければならないということだ。

うんざりすると同時に残念だったが、ともかく土壇場で買っておいた欧州地図を取り出して素早くページをめくってみた。まさにこのパラパラとめくれるところが紙の地図の優れたところであり、まるで計算を確かめるかのかのように地図を何度も見返した結果、予想外のルートをとるべきだと思ったのだ。そのルートをわたしもマイクも信じていなかったが、わたしが地図を上下正しく見ることも覚束ない一方で、マイクは現代に甦った偉大な探検家として、優れたナビゲーション能力を持っている。お陰でわたしは再びドライバーズシートに座ることになった。

 
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