AUTOCARロードテスト90周年(3) テスター出身者が回顧 クリス・ハリスも

公開 : 2018.12.15 17:10

マット・プライヤー

MIRAのテストコースで究極のパフォーマンスモデルをテストする場合、時にはメーカーからサポートクルーが派遣され、念入りにタイヤの空気圧や温度をチェックしたうえで、数分おきに新品タイヤへの交換まで行ってくれることがある。

さらに、最高のパフォーマンスを発揮させるべく助言をしてくれるドライバーが登場することもあり、あるときフェラーリから派遣されてきたマルクは、後のマルク・ジェネだった(非常に魅力的な人物で、ウェットハンドリング用コースをとても面白いと話していた)。

ポルシェが918スパイダーのテストをサポートすると申し出てくれたときも、どうなるかは分かっているつもりだった。まさか、リアにスペアタイヤを何本か積んだ四駆に乗って男がやって来たものの、そのタイヤがそのまま使用されずに終わるなどとは思ってもみなかった。この男のタイヤチェックの方法とは、十分な時間タバコを押し付けて、手でどれくらい暖かくなったかを調べ、肩をすくめてみせただけだった。


その後、ゴーサインを受けてドライハンドリング用サーキットへと飛び出していった918は、マクラーレンP1よりも1秒速いタイムを記録してみせた。

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