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AUTOCARロードテスト90周年(1) 伝統の緻密な計測 時代に応じた変化

2018.12.15

100字サマリー

AUTOCARが伝統のロードテストを考案したのは今から90年前(!)の1928年のことでした。90周年を記念して、ロードテスト特集をはじめます。第1回は、日々進化してきた計測ツールについて。時代背景や当時のクルマ、テスターの証言とともに回顧します。

もくじ

大きく変わった伝統のロードテスト
時代が変わり、知りたいデータも変化
あの悪名高い「フィフス・ホイール」とは?
より小さく、より正確になった測定ツール

大きく変わった伝統のロードテスト

1928年にAUTOCARは「ロードテスト」を考案した。ロードテストとは、ベストなクルマと、その理由を判定するための新しい基準となる、詳細な方法による評価である。

90年のうちに5392台のクルマがテストされたわけだが、これを機会に、テストそのものと対象車の変遷を辿ることにした。

われわれの手法は変わったものの、主要なデータを全て測定し、記録するという目的は依然として同じだ。

しかしAUTOCAR専任のロードテスターのプロフィールは、現在のテストエディターが恐縮してしまうほど90年の間に大きく変わった。

今のメンバーには、ル・マンで勝利を収めたドライバーやF1ドライバーはいない。(そして、高出力のレース用エンジンを設計できるというエディター代表、マット・プライヤーの技量は今のところまだ実証されていない)

さて、わたしは1928年以来AUTOCARのロードテスト用の装置や機器が多数変わったことを悪いことだとは感じていない。ロードテストに対するアプローチや哲学、そして狙いはほぼ従来と同じであるが、テストカーの測定、軽量、装置搭載、データ記録、スピードアップ、スローダウン、クライミング、そしてコーナリングといったわれわれが注力する本質的な事柄は過去90年の間に大きく変わってしまったからだ。

もちろん、これは必要に迫られての変化だ。

われわれの評価対象となるクルマが変わっているし、それらに対するわれわれの期待値も同様に変わっているのだから。

ロードテスターのツールキットも明らかにかなり変わったのだが、そのおかげで本記事のためのテストはスムーズにいくこともある。(テストエディターも同感なはず)

たとえば、マクラーレン・セナのロードテストについて、1928年4月13日号に掲載された最初の2テスト、オースチン・セブン・ゴードン・イングランドのサンシャイン・セダンとウーズレー12-32hpと同じフォーマットで記載した場合、次のようになったことだろう。

 
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