マクラーレンMP4-12C 「雲の上」ではない? (比較的)お買い得 試乗

2018.12.22

乗り心地は良好 走るのが楽しい

だが、細部に目を移すと様相はかわってくる。エンジンは基本構造も排気量も、そして改良済みならパワーも最新の600LTと同じなのに音は570Sよりも大人しいし、レスポンスも同様とはいかない。ターボラグも大きく、最近のマクラーレンならサーキットでしか入れる必要を感じないトラックモードも12Cでは入れっぱなしにしたくなる。この7年間で、この種のクルマがいかにドライバーの右足に鋭い反応を示すようになったかを痛切に感じる。

話を長所にもどすと、乗り心地は現代のマクラーレンを凌ぐ。リモコン的な運転感覚があまり良い評価を受けなかったのは確かだが、いま乗るとリムジン的ともいえる心地良さにはすぐに感銘を受けるはずだ。これよりも快適なスーパーカーなど、寡聞にして知らない。


マクラーレンは1にも2にもドライバーズカーだから、後のモデルで足回りを固めてきたことについて言い逃れをするつもりはないが、それによって必然的に失われたものもあるということははっきり言っておきたい。

運転した感じについていうと、車線をなぞって走り抜けるだけでもじつに楽しい。べったりと地面に貼りついたまま、いくらでも速く走れる。ブレーキも模範的だ。だが、スロットルレスポンスについてはその後の進境著しさを思い知らされる。現行モデルはよりパワーの低い570Sですら、明らかに速い感じがするのだ。まあ、途方もなく速いいまのマクラーレンはドライバーの右足のしつけによって楽しくも恐ろしくもなりうるのだが、そこまででもない12Cはただすごく速いと感じるのみだ。

 
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