ドライビングへの情熱

フェスティニオグへと西へ向かう道路は空いていて、左手に壁のある山岳セクションからはスノードニアの景色も楽しむことができた。

この山岳セクションの直前にPont Yr Afon Gram caféという名のカフェがあり、生憎この日は閉まっていたが、ここで食べたケーキの味はいまでも覚えている。写真撮影のためにクルマを洗うカメラマンをほったらかして暖かいコーヒーを楽しむには最高の場所だ。4日間のドライビングツアーで疲れてはいたが、ふたたび元気を取り戻していた。

欧州でのドライビングは依然として素晴らしいが、英仏海峡を安価に渡るには事前の予約が不可欠であり、フランス北部は決して素晴らしいドライビングロードでもない。

最後にわたしのお気に入りのドライビングロードをご紹介しておこう。それはスコットランドの北西岸に延びるカイルズク・ブリッジからダーネスへと続く道であり、ここでは英国だけでなく、世界でももっとも美しい景色を楽しむことができる。

ノースコースト500ツーリストルートの一部になっており、夏場にはその人気の高さからキャンピングカーが大挙して押し寄せる場所だ。だが、最後にここを訪れた秋にはまったく人気はなかった。

ロンドンからは長距離のドライブだが、それだけの価値はあり、ドライビングへの情熱を持ち続けることの価値を感じさせてくれる場所だ。

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