2019年最初の大規模クラシックカー・オークション 27台の名車たち 前編

公開 : 2019.01.19 12:23  更新 : 2020.12.08 18:40

1951年製 マセラティA6G/2000スパイダー

これもフラウの作品。思わず口を閉じるのを忘れて眺めてしまうこのマセラティはミッド・センチュリー時代におけるイタリアン・エレガンスの習作だ。

聞いた話によると、このクルマはフラウがA6/2000のプラットフォームを使って3台だけ製作したスパイダーのひとつで、1960年代にこれを購入したヨーバという人物は数年ほどレースに参戦した後、この2.0ℓの名車を仕舞い込んでしまったという。

そして月日が流れて1997年、あるコレクター達のグループが食事をしようと入ったレストランで、偶然にもヨーバ氏の娘がウェイトレスとして働いていた。この失われたフラウの名車とのその再発見についての逸話は、われわれが雑誌で特集したこともある。しかし、2000年になるまで、この見事なクルマは新しいオーナーの手に渡らなかった。

後に専門家のアドルフ・オルジ博士がその過去を調べ上げる一方、このマセラティは最高のレストアを受け、今日の素晴らしい状態となった。ボナムズによると、予想落札価格は280〜340万ドル(約3億〜3.7億円)とのこと。

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