アルファ・ロメオ156　1000ポンド（14万円）～

今回取りあげるワゴンのほとんどはたっぷりとした荷室容量が売りだが、この156スポーツワゴンはそれらとはちがい、官能性という特色で割りこんできた異色の存在だ。

風貌の美しさひとつとっても同価格帯のドイツ製ライバルとは歴然の差だし、常にお手頃な存在でもあった。

まあ小回りはおそろしく苦手だし、デコボコ道ではあっけなくサスペンションが底突きする欠点もある。だが、ちゃんと手入れをされてきた156ならステアリングを握っても今なお魅力的で、目のようなキレのあるハンドリングを味わえる。

2.4ℓのターボディーゼルは痛快だし4気筒ガソリンもなかなか活発だが、イタリア車ならではの甘い魅力にひたるならやはりV6をおいて他にはないだろう。予算があって運良くGTAのスポーツワゴンにめぐり逢えたなら、チャンスを逃してはいけない。

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