「GT」ほんとうに名乗れるクルマは 元祖GTからトンデモGTまでジャッジ 前編

公開 : 2019.02.16 06:10

フォードGT40(1964年)

フェラーリを打ち倒すべく開発されたフォード GT40のデビューレースとなったのが、1964年のニュルブルクリンク1000km耐久だった。

しかし、このレースをフィニッシュすることはできず、この年のル・マン24時間には3台が送り込まれたものの、いずれもが途中リタイヤの憂き目に会っている。続く1965年もデイトナ2000では勝利を収めたものの、年間通して見れば、決して満足のいくシーズンとは言えなかった。

つまり、フォードが望んだようなスタートをGT40は切れなかったということであり、その結果、フォードのマーケティング部門は1965年モデルのマスタングに、GTエキップメントシリーズ導入を決定している。

このシリーズでは、ツインエグゾーストパイプといったパフォーマンスパーツに加え、GTエンブレム付きフューエルキャップといった単なるコスメティック部品までオプション設定されていた。

さらに、フォードは短命に終わった英国生産のコンサル・カプリの79ps仕様にまでGTの名を与えている。

2018年現在、フォードではマスタングのV8モデルと、GT40の系譜に連なる限定モデルにGTの名を冠している。


判定:合格
注:写真は1966年製GT40

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