水素燃料電池車(FCV)、EVの陰に隠れがち? 再び注目あつめるワケ

公開 : 2019.03.02 18:50

水素価格下落に期待

このプロジェクトの一環として、リカルド・ストラテジック・コンサルティングは水素の価格推移を予測している。同社の結論によれば、カリフォルニアのようにFCEVの普及が進む地域では水素価格が2030年までに劇的に下落するとのことだ。

現時点で存在する35箇所の水素ステーションはおよそ5000台の車両に水素を供給しているが、これはそのキャパシティのおよそ50%に過ぎない。これは価格的効率性を高めきれていないことを意味している。

100万台の車両が存在すれば、5000箇所のステーションはおよそ90%の効率で稼働することになり、その価格は1kgあたりおよそ2.4ポンド(343円)程度まで下落するだろう。

FCEVの利点は、排出するものが水と熱だけであることに加え、水素の補充が従来の化石燃料と同等レベルに手軽であること、そして十分な航続距離を持つことだ。過去を振り返ってみれば、カリフォルニアはクルマや環境の分野で世界をリードする存在であり、今後の動向に注目すべきだろう。

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