インフィニティのデザイン責任者Q&A 「EVはブランド再生のチャンス」

公開 : 2019.03.14 19:10

ブランド自体の再生につながる

QXインスピレーションを「ブランドを明確化するステップ」と呼ぶハビブは、次のように語っている。

インフィニティ・ブランドはそれなりに確立されていますが、われわれはそれをさらに蒸留し、われわれが何者であり、どんな側に立つのかを、より明確にする必要があります。電気自動車はそのための大きな機会を与えてくれます。われわれはブランドを全体的に考え、インフィニティの世界観を表現することが可能になります」

コンパクトなクロスオーバー型のQXインスピレーションには、多くの新しいデザイン的特徴が見られる。例えば伝統的なグリルに替わって装備された、LEDで点灯するインフィニティの文字などだ。

ハビブは、電気自動車によるデザイン改革がブランド自体の再生につながると言い「当社初の電気自動車は、注目せざるを得ない表明になるでしょう。われわれにとって独自性を示すためのチャンスになります」と語った。

「EVのパフォーマンス面は非常に重要です。また、パフォーマンスはインフィニティのアイデンティティの一部でもあります。できる限りプッシュしていきたいと思っています」彼は付け加えた。

「同時にわれわれは、ブランドの人間的な面も力を入れて開発していく必要があります。クルマは人間のために作られるものです。温かみが感じられなければいけません」

インフィニティの親会社である日産は、大きな成功を収めたリーフによってEV市場をリードしている会社の1つだ。ハビブによれば、日産はその「財産」をインフィニティでも機械面における基礎部分に使いたいと考えている。しかし、そこにはインフィニティならではのタッチを加えることが求められる。

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